ウールシャリー製品:ウールマーク

近代日本の面影
この記事は約2分で読めます。
記事内に広告を含みます。
スポンサーリンク

この広告は、国際羊毛事務局(IWS)が「主婦の友」1965年6月号28頁に掲載したものです。

事務局の住所や電話番号はなく、東京都港区赤坂局区内として私書箱を設置していたようです。

ウールマークというと私の小学生だった頃、1980年頃によく聞いた言葉です。ついベルマークと勘違いしまいます。

1960年代にはウールマークの商標が確立していたことが、この広告から分かります。

ウールシャリー製品:ウールマーク

化学繊維が多種にわたり開発されていた1960年代にあって、100%羊毛という素材の自負を広告リード文は述べています。

涼しさ、軽さが抜群のウールです。/このマークを目じるしに高級ウールの優れた格調をお楽しみください。「主婦の友」主婦の友社、1965年6月号28頁

ウール製の衣料品はふつう重いように感じますが、軽いというキャッチフレーズを使っていて驚きます。

薄地にすることで、軽い化学繊維に対抗しようとしているのでしょうか。

リード文は次のように続きます。

マークは一つ。ウールマークは世界共通のマークです。その数90数カ国。製品は、いつも一定の国際的品質基準によって正しく管理されているのです。/太陽をいっぱいにとらえた狩りたての羊毛が、はじめて製品になったもの。だからぐーんと高級。100パーセントまじりけなしのオール・ニュー・ウール(ALL NEW WOOL)。このマークを目じるしに安心して高級ウールをお買い求めください。「主婦の友」主婦の友社、1965年6月号28頁

写真にあるとおり、ウールマークの商品には、必ずこのマークのついた下げ札や縫いつけラベルが付されていました。

ウールマークの商品には、必ずこのマークのついた下げ札や縫いつけラベルが付されていました。「主婦の友」主婦の友社、1965年6月号28頁。

おすすめ本(読みごたえ重視ランキング)

日本人のすがたと暮らし

近代化における日本人のすがたと暮らしの実態をテーマ別に洞察した本です。大正ロマン、昭和レトロ、近代日本人の生態など、近代の着物ライフを知るのにもってこいです。近代日本のファッション歴史を学ぶ最初に読むべき本です。とりあげたテーマは245項目にわたります。1項目は約2頁で収められているので読みやすいです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました