ミシンからわかる家族への母の愛情:シンガーST2000

シンガーミシン
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ミシンからわかる家族への母の愛情:シンガーST2000

この記事では「ミシンからわかる家族への母の愛情」と題した、シンガー社の「ST2000」の思い出を紹介しています。

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ミシン所有者との関係

このアンケートには、母に協力してもらいました。

母は、1976年生まれで1997年から大阪府松原市で使用しています。

ミシン本体について

ミシンからわかる家族への母の愛情:シンガーST2000

  • メーカー:シンガー日鋼株式会社
  • 機種:シンガー家庭用ミシンST2000
  • 購入年:1997年

ミシンの性能

結婚当時、母はミシンを嫁入り道具として購入することになったそうです。

それまで、ミシンをあまり使ったことがなかった母には、多機能で複雑なミシンは必要がなかったそうです。

だから、ミシンを購入する時の決め手となったのは、「初心者でもわかりやすく、手軽に使うことができるもの」でした。

シンガーST2000ミシンには、機能の切り替えなどを行うためのボタンが、ミシンのあちこちに付いているということはなかったので、とくにややこしい機能も付いておらず、物を作り上げるための必要最低限の機能がありました。

だから、このミシンを購入することを決断したそうです。

これまで、ミシンをあまり使ってこなかった母にとって、シンプルなデザインで、複雑でよくわからない機能が、省かれているという点が、使いやすさを上げたそうです。

ミシン技術の習得先

ミシン初心者だった母は、まず、簡単な小物の作り方が載っている本を購入しました。

その本に付いていた、ミシンの使い方を読み進めながら、使い方を身につけていきました。

また、服などの型紙を購入して、作り方を見てみたり、付録として付いてきた専門的な言葉を説明するものに書いていることを読んでみたりしながら、小物や服を作っていく過程で、一つ一つわからないことを潰していき、独学で技術を習得していったそうです。

ミシンの使い道

ミシンからわかる家族への母の愛情:シンガーST2000

どのようなことに使ったのか

  • 私と妹のそれぞれが、幼稚園に入園するときに、毎日、園内で使うコップを入れるための袋、お弁当を包むための袋、幼稚園に持って行くための雑巾、などの必要な小物を作る。
  • 幼稚園で使う鍵盤ハーモニカを持ち運びしやすいように肩からかけることのできる袋を作る。
  • 体操服を入れるための袋を作る。

また、私たちが、自分の持ち物だとすぐにわかるようにするために自分の手で作った物を持たせたかった。

そして、私たちが元気に幼稚園に通って欲しいという願いを込めた物を作るために、使っていたそうです。

誰のために何を作ったのか

作った物の大多数は、私と妹の物でしたが、父の物もたまに作っていたそうです。

母は、すべて家族のために作ってくれました。

私たちが、幼稚園で使う様々な種類の袋。幼稚園内で着る園内着や園内着への刺繍や園内で被る帽子への名前の刺繍。半袖のTシャツや半ズボン。

妹の、冬のコートや、ピアノの発表会で着るドレスや、小学校の卒業式で着るスカートとカーディガンや、普段着のワンピース。リビングやトイレの目隠し用のカーテン。座布団カバー。枕カバー。ティッシュケース。布製のコースター。

そのほかにも思い出せないぐらいの小物の数々。

母は、家族の使う物が、自分の好きな柄だったら、生活している中で目にしたときにうれしいなという思いがあったそうです。

また、私が小学生の低学年の頃、皮膚が少し弱く、敏感であったため、パジャマには肌触りが良く、汗をしっかりと吸う生地を使った方が良いのではないかという思いから、私のためにパジャマなどの部屋着を作ってくれたそうです。

縫い方は、糸が解れやすい部分にはロックミシンを使い耐久性を上げ、また、その部分をジグザグに縫うことで解れが起きないようにしていたそうです。

そして、ボタンホールの部分にもミシンを用いることによって耐久性を上げていたそうです。

自分が作った物が、長く使えるように丈夫にていねいにつくりたかったそうです。

無償労働か有償労働か

すべて家で、家族の物を作るだけだったので、無償労働でした。

他の家事の間に行っていたので、一つの物を作り上げるのに長期間かかりしんどかったそうです。

ミシンの現在

私と妹が小学校を卒業してから、ほとんどミシンを使うこともなくなりました。使う機会としては、中学校に持って行くための雑巾を作るときくらいになっていました。

現在、妹も高校生になり、ミシンは全く使う機会がなくなりました。その理由としては、作った服よりも市販されている服の方が、デザイン性が優れているから。

そして、私たちが外に着ていくことがなくなり、部屋着としてしか使ってもらえないのは寂しいから。という理由で、服などを作ることがなくなったので、ミシンも使うことがなくなりました。

また、私たちの帰宅の時間がどんどんと遅くなってきており、それに伴って、母も家で過ごす時間が減ったからといっていました。

ミシンへの思い入れ

母が、嫁入り道具として購入したミシンは、前述したようにとくに複雑な機能は付いておらず、初心者が使うようなミシンでした。

しかしながら、そのようなミシンでも、時にはすぐにできる雑巾を作り、時には、すごく時間をかけて、妹のドレスを完成させたことに、今、振り返ってみると驚いたそうです。

最近は、家族の物を作ることは、なくなってしまったので自分のためにスカートを作ろうと思い立ち、気に入った生地を購入したそうです。

やはり、自分のために作るとなると後回しにしてしまうのだそうです。

家族への、とくに私や妹という子どものためにという強い思いがあったからこそ時間をかけて、面倒くさいことでもやってきたんだなと実感しているそうです。

しかし、何かを作り、完成させたときの満足感は、他の物ではなかなか得ることができないので、そろそろ、自分のスカートの製作に入ろうかなと考えているみたいです。

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