セリーナ・カイルがキャットスーツを電動ミシンで自作
この記事では、映画「バットマン・リターンズ」でセリーナ・カイル(キャット・ウーマンの日常)がキャットスーツを電動ミシンで制作する場面を細かく見ています。
姉妹サイトでは「キャット・ウーマンの衣装:ミシェル猫とハル猫の比較」と題して、ミシェル・ファイファーとハル・ベリーの演じたキャットウーマンの衣装比較をしました。
「バットマン・リターンズ」ではミシェル・ファイファーがセリーナ・カイルとキャット・ウーマンを演じました。
彼女はベルヴェデーレ(BELVEDERE)社製の電動式ミシンを使って、自分のキャットスーツを作成します。
この場面に焦点をあててミシェル猫を愛でたいと思います。
自分のコスチュームを作るミシェル猫
映画のキャラクターが自身のコスチュームを作る場面って、かなり珍しいです。
場面ごとに簡単に追ってみましょう。
ミシェル猫の本来のキャラクター「セリーナ・カイル」。


瀕死の状態になっている所を猫たちに救われ、キャット・ウーマンとして目覚めたセリーナ・カイル(ミシェル・ファイファー演) (c) 2005 Warner Bros. Entetainment Inc.
ビルから落とされて瀕死の状態になっている所を猫たちに救われ、キャット・ウーマンとして目覚めます。
キャットスーツ制作開始
帰宅後にセリーナは自分のスーツを作り始めました。
まずはスーツや手袋などの生地となるラテックス地をハサミで裁断します。
といっても、パターン(型紙)などありません。


ラテックス地の裁断中のセリーナ・カイル。 (c) 2005 Warner Bros. Entetainment Inc.
無造作に、切る、切る、切る。
次いで手袋らしい、裁断済みの衣装を手で縫い始めます。
これもかなり無造作…。


ラテックス地の手袋を無造作に縫うセリーナ・カイル。 (c) 2005 Warner Bros. Entetainment Inc.
縫う、縫う、縫う。
彼女のスーツの縫目が無造作だった点が多重人格を示すと冒頭に述べました。
縫っている最中のこの場面をみると、地味で真面目な秘書がブチ切れて乱暴になった面がよくわかります。
といっても、手縫いで手袋はいざしらず、スーツとなると何時になっても終わりません。
そこで登場、ベルヴェデーレ(ベルヴェデール/BELVEDERE)社製電動ミシン。


ベルヴェデーレ(BELVEDERE)社製ミシンでキャットスーツを縫うセリーナ・カイル (c) 2005 Warner Bros. Entetainment Inc.
ベルヴェデーレ社ミシン
このミシン会社は1950年代・1960年代頃にアドラー社(ADLER)と合併していることは分かりました。それ以上のことが文献でもネットでも分かりません。
今のアドラー社は昔のデュルコップ(DÜRKOPP)社と合併して、デュルコップ・アドラー社として機能しています。
でも、この会社概要をみてもベルヴェデーレ社は言及されていません。
縫うこととは結ばれること
ミシンでスーツを縫うセリーナの表情は時として虚ろ。
手、ミシン、光悦の表情からはウォン・カーウァイ監督「若き仕立屋の恋」を思い出します。
裁縫または縫製はかなり恋愛に近いものがありますね。セリーナ・カイル(キャットウーマン)にとっては徹底した自己愛でしたけど。
仕上げはネイルアート
最後は手袋の爪つけ。
キャット・ウーマンのネイル・アートは鉄です、鉄。
アイアン・ウーマンかの勢い。


武器となる爪を付けるセリーナ。 (c) 2005 Warner Bros. Entetainment Inc.
こうして自作キャットスーツができました。
ブーツの作成やスーツのディテールなどは、さすがに裁縫映画ではないので省略されていますが、ワンクッション入った面白い場面でした。


入浴中のキャット・ウーマン。 (c) 2005 Warner Bros. Entetainment Inc.
最後は自分と自作衣装を愛でます。
ウットリ…。
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