子供にミシンが必要な理由

思い出を縫うもの

シンガーミシンの思い出
この記事は約6分で読めます。

このページは、同志社大学生に課した自主学習レポートを転載したものです(同志社大学「日本経済史1」2020年度)。転載には事前に許諾を得ています。

自主学習課題として、ミシンを使った人生を振り返ってもらうインタビューをしてもらいました。そのため、本文の大半の1人称は被取材者で、記事の最後のまとめ部分は取材者(レポートの執筆者)となります。ご留意ください。他にもミシンの歴史やミシンの進化に関するテーマを書かれた学生もいらっしゃいます。いずれも、若干の訂正や修正を経て掲載しています。

はじめに

私はミシンを持っていなく私自身はミシンを使ったのも学校の家庭科の授業の時におそらく使ったくらいで思い出がないので、身近にミシンを持っている人をさがさなければいけませんでした。

そこで今はコロナの影響でなかなか人と会うこと自体も難しく、私は飲食のバイトをしていてそこの従業員の人たちくらいしか会えない状況です。そのバイトの人たちは同世代がやはり多くミシンを使う人は全然いなく、自分と同じく家庭科の授業の時に少し触ったことしかない人ばかりでした。

そこで今の状況では会うことはできないですが、母親はミシンを持っていて自分が幼い頃によく使っていたはずなのでラインではありますが、なんとかやりとりをすることにしました。

  • 対象の機種…シンガー アプリコット9780(Apricot

シンガー アプリコット9780(Apricot)

嫁入り道具のミシン

私は母親にいつどのような経緯でミシンを買ったか、またどういう手段で買ったのかということを質問しました。母親が言うには私がちょうど産まれた2000年にミシンをプレゼントしてもらったと言いました。

私は三男で、結婚してからはもうすでに7年経ってはいましたが、嫁入りの道具として父親からプレゼントしてもらったと答えていました。自分から見ると母の父なのでおじいちゃんに当たる人です。おそらく三男が産まれたことでより一層縫うものが増えたのでミシンをプレゼントすることを決めたのではないかと私は思いました。

おじいちゃんが買ってくれたので支払い方法は明確ではないのですが、おそらく現金で支払ったのではないかと答えてくれました。ミシンのメーカーは写真を送ってもらった際に確認しましたが、メーカーはシンガーのCOMPUTER9780でした。

思い出に残っているミシンで作ってきたもの

私は母親に具体的にそのミシンでどのようなことに使ったのかと聞きました。母親は初めて作って記憶に残っているのは自分や二人の兄が幼稚園に通っている時に幼稚園で使う手提げバッグを作ったことと言っていました。やはり初めてミシンを買って作るものだったので苦労したと言っていました。

私自身その手提げバッグのことをよく覚えていて、紺色でチェック柄の手提げバッグで右下に名字がカタカナで刺繍されていたのを覚えていて、自分がなぜ漢字でもなくひらがなでもないのかと聞くと、カタカナが一番楽に縫えると言っていたことも思い出しました。

他に思い出に残っているものはないかと聞くと、息子たちが小学校に通っている時に新学期になると今時あるのかわからないですが、雑巾を作って持っていかなければならなかったので、雑巾をいっぱい作ったことを覚えていると言っていました。自分も雑巾を母親が作っていたのは覚えていて、自分が雑巾を学校に持っていくのをよく忘れていたので怒られたと言う理由で覚えています。

とくに母親は長男が六年生、次男が四年生、三男である自分が一年生の時は作る量が多かったので苦労したと言っていました。現在このミシンが活躍する時は何かと聞くと、基本あまり活躍することはないけどズボンの裾上げとかそういう時にたまに使うかなと言っていました。

現在のミシンの状況

現在そのミシンがどこにあるか今も使っているのかと母親に聞くと、今も使っているけど、家のリフォームのために引っ越しなどと色々と忙しくてあまり使わない状況なので、一時的におばあちゃんの家にミシンを置かしてもらっていると言っていました。このような状況が終わったらまた使うと言っていました。

母親はよく裁縫をしたり、趣味で陶芸をしているので結構手先が器用な方だと私は思うのですが、どこでミシンを覚えたのかと聞くと、家庭科の授業でしかしていないと言っていました。まさか自分と同じくらいしかミシンと触れていなかったとは思いませんでした。幼稚園に通っている時に作ってくれた手提げバッグが本当に初めて作ったということなので改めて苦労したんだろうなと思いました。

ミシンと時代の流れ

現在ミシンを使う家庭はおそらく減少傾向にあると私は思っていて、それはなんとなくでしかないイメージに過ぎないけれど、ミシンが昔より多く使われているとは誰も思わないのではないでしょうか。

母親のミシンの使用頻度の変化

そのような上記のイメージが本当にあっているのか確かめるために母親にどのように使用頻度が変化したかと聞きました。メインで使っていたのは幼稚園から小学校低学年の時に一番使っていたが最近はあまり使わないと言っていました。

そして昔は少し破れてしまったら縫ったりしていたけれど、最近は少し破れたりとかしたら買い換えると言っていたので、大量生産、大量消費の社会の影響を少なからず受けているのかなと思いました。

このことからわかるのは自分の家庭では幼少期によく使われていて、最近は縫ったりはせずすぐに買い替えてしまうと言うだけで一般の家庭がどうなのかとわからないですし、他の家庭では幼少期以外の時でもよく使っていると言う家庭もあるだろうと思いました。だからこれだけでは一概にミシンの使用頻度が減少傾向にあるとは言い切れないですけれど、母親のミシンの使用頻度は減少傾向にあると思います。

なぜミシンを使わなくなったのか

ミシンを持っていてある程度普通に使いこなせるような人であってもミシンを使って穴が開いたり、破けてしまったところを縫ったりミシンで作ったりはせずにまた新しくものを買うと言うのが私の母親であるのですが、一方でもっと若い世代20代や30代の主婦の方達はまずまずミシンをわざわざプレゼントされない限り自ら買わない可能性もあると思いました。

自分であればミシンを買うお金で別のものを買ったほうがむしろ経済的なのかなと思ったりもします。大量生産、大量消費される現代においてわざわざミシンを買って何かを縫ったり作ったりしたりするのはミシンでものを作ると言うのを趣味にしていたり、すでにミシンを持っていてミシンで縫ったりした方が経済的でかつ時間や体力があるような限られた人くらいしかミシンを使わないのではないかとも思いました。

今、私がミシンについて思うこと

今回母親にミシンについてラインで質問をして、おじいちゃんからシンガーのCOMPUTER9780をプレゼントされたと言うことを初めて知り、自分が生まれた年、2000年にちょうど買ったと言うのはなんだか感慨深いものがあると思いました。

自分は母親がミシンを使っているときのイメージは最近、あまり使っているところを見ていないので、幼い頃の時によく使っていたイメージがあり、質問してみて母親自身も自分が幼い時幼稚園から小学校に通っている時に一番使っていたと言っていたのでやはりそうなのだと思いました。母に質問して手提げバッグだったり雑巾を作ったと聞いて私は、その時の自分のことを思い出したりして、懐かしく思いました。

現在のミシンの使用頻度は社会一般的に低下しているのではないかと思いました。理由としては、上記で述べましたが、わざわざミシンを買う必要がなくプレゼントでもされない限り、持っていない人も多いのではないのかと思いました。持っていても趣味で使う人くらいなのではないかとも思いました。

現代社会の大量生産、大量消費にやはり影響を受けているのだろうと思い仕方がないとも思いますが、自分のように幼少期の時にだけでもすぐ買い替えたりせずに自分でミシンを使って縫ったり作ったりすることはミシンがあれば体力や時間は必要ではあるものの経済的で地球にも優しいのではないのかと思いました。

そして何よりミシンで縫ってもらったり作ってもらったりしたものには、作り手や作ってもらった側にすごく良い記憶として残るのですごく良いものだと思いました。ミシンが使われなくなっていくのも仕方がないところもあるかもしれないけれど、ミシンはミシンにしかない良いものがあると思いました。

コメント 質問や感想をお寄せください

タイトルとURLをコピーしました