ヘアピースとヘアウィッグ:ミシンメードとハンドメード
ここに紹介する記事は「婦人画報」1966年11月号に掲載された特集「ヘアピース ヘアウィッグの新しい使い方」のなかから、ミシンの不思議な使い方を説明したものです。
ヘアピースとは部分カツラ、ヘアウィッグは全髪カツラのことです。1960年代らしく材質に化学繊維が使われはじめ、値段が安い、軽い、扱いやすいなどのメリットを持ちました。
指導は大関早苗、協力はフォンテーヌ、カメラは辻一郎。
リード文
ミシンメードとはご存知の通りミシンで毛を縫いつけたもので、これはいうならば帽子の上に毛をつけたようなもの。ハンドメード(手で編みこんだもの)に比べて、ある程度ヘア・スタイルが限定されます。ただし、価格の点からいってハンドメードの3分の1の予算で手軽に求められます。
またハンドメードのかつらは人間の頭髪と同じような毛の植え方で作られているので、毛をどっちにも流すことができます。またつむじも頭髪とかわりないのでヘア・スタイルもいろいろ変えることができます。そして頭につけたとき、軽いということが大きな利点といえましょう。
こういったそれぞれの特徴はありますが、一般の方が家庭で使う場合は、ミシンメードのもので十分。値段の安いものをいろいろ数多く用意する、というのも一つの方法でしょう。
外出が多い方など、一つのウィッグで形をたくさん変えて使いたい、というのはやはりハンドメードに限ります。おのおのの特長をよくつかんで使いわけてください。「婦人画報」1966年11月号131頁
リード文批評
ハンドメードのカツラは一つ買っておけば髪型自由、ミシンメイドのカツラは髪型固定なので、安い分だけ複数買っておくと便利という使い分け。
カツラを作るさいに、毛を手で編み込むのは分かりますが、毛をミシンで縫い込む方は具体的に想像しにくいです。
ミシン糸を疑似人毛にするとか…?
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