子供にミシンが必要な理由

ミシンの世紀へようこそ

カフェで見つけたシンガー・ミシン。台北市九份にて2011年10月29日撮影。 Singer Sewing Machine in Taipei Jiufen at 2011.10.29
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ミシンの世紀は、ミシン未経験者の私(しんしん)がミシンのグローバルな広がりに魅了され、これまで調べたことを色々まとめたサイトです。昔のミシンあれこれ、ミシンを使った思い出など書いています。

ミシンの使い方や民族衣装への応用について、私(れいれい)も少しお手伝いしています。

私にとってミシンとは

ふだん私自身はミシンを使ったことがありません。

1980年頃、小学生の時に家庭科の授業で、たまに使っただけです。

あの頃は、服づくり(縫いもの)は女性の仕事という風潮が消えはじめ、男女問わず服は買うものとなりはじめた頃です。それでも風潮の少しは残っていたので「女性ってこんな怖い機械を使うのか」とビビっていました。

今でも妻がミシンを使うたびに、なぜか恐縮するというか、萎縮するというか、不思議な気分になります。手元には針とボビンケースと糸がマッハで動いてるんですよ、怖いですやん。

その割に完成品は可愛い服や雑貨というギャップ。

あぁ、ミシン怖い。

そんな運営者ですが、ミシンをつうじて皆さんと一緒に時間と空間を旅したいと思います。

カフェで見つけたシンガー・ミシン。台北市九份にて2011年10月29日撮影。

カフェで見つけたシンガー・ミシン。台北市九份にて2011年10月29日撮影。©sewingmachine.mobi

サイト開設の理由と経緯

ミシンの世紀はミシンの歴史や特徴を丁寧に紹介しています。

ミシンをつうじて世界史や世界経済を楽しく学ぶことを目的に運営しています。

そして、多くの方々とミシンの思い出や情報を共有できればいいなぁと思っています。

サイトの開設

ミシンの世紀は2018年12月5日に開設しました。

姉妹サイトにモードの世紀をもっています。どんな勉強にも当てはまりますが、アパレルやファッションばかりを勉強し続けるとたまに吸収力も思考力も止まります。

ミシンの世紀を開設した理由の一つに「モードの世紀」に疲れたことが挙げられます。

サイトの意義

最近は仕事が多忙なため、気分転換にミシンのウェブサイトを作って、ファッションとミシンのバランスを取ろうと思った次第です。これがサイト開設の2つ目の理由です。

ふだん私は大学で経済史や日本経済史の授業を教えています。

日本経済がすっかり減退して回復の見込みがないなか、何をどう教えれば良いのかに悩みます。
それでファッションやミシンを取り上げることが増えてきました。

授業で話しきれなかったことや補足情報、復習用・欠席用に丁寧に勉強できるサイトをミシンの角度から作ろうと思いました。これがサイト開設の3つ目の理由です。

サイトの目標

ミシンを使う人は減っています。

老若男女を問わず、ミシンの思い出や情報をいろんな方と共有できれば幸いです。

ミシンって?

ミシンはアパレル生産やファッション文化に強烈な影響を与えた縫製用の機械です。

ミシンは数十年前の日本では多くの家や工場にありました。

ミシンは服を縫うだけではありません。

本を縫い、穀物などの入った袋口を縫い、今では内臓の手術に使われホルモンの傷まで縫います。このサイトではミシンの色んな姿を伝え、ミシンに労わってもらった分、ミシンを労わりたいと思います。

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ミシンの被った誤解

ミシンはイギリス産業革命に登場せずアメリカが作った玩具だ!
玩具じゃないですよ。あなたより、動きは良いです。
有名ブランドの服はミシンを使わず手で縫っている!
ちゃんと見ましたか? ミシンを使うと楽になる部分があります。全部手で縫ってたら世界中にブランド店を出せませんよ。
シンガー社は一貫生産したけど、日本のミシンメーカーは部品企業の社会的分業基盤に強みをもった!
シンガー社も分業でしたよ。あなた、日本的幻想です。
戦後日本のミシン業界はアセンブリ方式を導入したり組合化を進めたりして、シンガー社を国内市場からかなり締めだしたぜ。
えーと。ブラザーの取扱店・特約店などは戦後に自社製品を売る一方で、シンガー社をはじめ外国製ミシンの取扱店でもあるという広告をバンバン出していますよ。こちらを見なさい。
それと…1社相手に全国規模でムキになって虐めるのは如何?1社で戦うシンガー社の方がカッコいい。

とかくミシンは誤解を受けやすい可哀そうなヤツです。

かなり固いですが、次の文章を読んでやってください。

縫製機械たるミシンは普通繊維機械に含めない
丸山泰男・中村雄一・岡部彰・妹尾明「産業機械工業の発展と構造」有沢広巳編『機械工業2』1960年、153頁

とのように、識者によってはミシンを繊維機械とは認識しない場合もありました。

ミシンって、鉄や酸素でも縫ってるかのようなハミゴ状態。

こんな本はポイッ!

日本経済史という偏向的な部門はミシンを軽率に扱ってきました。これに対して、西洋経済史は正直にミシンとアパレル産業の展開を記録しています。この点は次の記事に詳しく書いています。

ミシン研究の経緯

「ミシンの世紀」はミシンの歴史や広がりを紹介したサイトです。

大学院に通っていた時期に私はアパレル産業史を調べる傍らでミシンに興味をもち、あれこれと調べているうちに今の妻と結婚をしました。

妻は裁縫が大好きなのでミシンや服のことを色々と聞かせてもらい、調べたこととミックスさせて論文や本にしました。

ミシンとアパレル産業を何とか繋いで1冊の本にまとめたのが『ミシンと衣服の経済史』です。この本については出版社のページをご覧ください。

ミシンと衣服の経済史 初版の表紙。妻が装丁してくれました。

ミシンと衣服の経済史 初版の表紙。妻が装丁してくれました。

その前後も色んなミシンと色んな出会いがありました。

このサイトではこれまでのミシンとの出会いや別れを記し、みなさんと一緒にミシンのグローバルな旅を楽しんでいければいいなぁと思っています。

ミシンをネタに授業

このサイトはミシンをネタにした大学の授業を反映させています。

講義やゼミではミシンの被った次のような誤解を解いています。

シンガーミシン製造工場、ニューヨーク市中央通り、1853年8月。

シンガーミシン製造工場、ニューヨーク市中央通り、1853年8月。 via The First Singer Sewing Machine Factory

このイラストに描かれたシンガーミシンの製造工場など、ミシンメーカーに関する歴史やトピックももりだくさん話しています。

世界経済史の授業ではイギリス産業革命とアメリカ合衆国への影響に焦点をあてています。そして、ミシンの開発や企業体の展開が世界のアパレル産業やファッション文化に与えた影響を説明しています。

日本経済史の授業では、19世紀後半から日本が外国製ミシンを輸入し、その結果、20世紀転換期ころにはアパレル産業が急に広範囲へ展開したことを述べています。

授業の概要は姉妹サイトの「モードの世紀」に述べています。次のカードからご参照ください。

参考 授業紹介:履修のメリット・感想・推薦図書・担当者情報

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