環縫ミシン・鎖縫ミシンを含む記事リストです。
環縫ミシン(かんぬいみしん)・環縫式ミシンは鎖縫ミシン(くさりぬいみしん)・鎖縫式ミシンともいいます。英語でチェーン・ステッチ・マシン(chain stitch machine)。
布の裏側が鎖縫状になっているので、こういいます。
糸の数によって「1本糸環縫」(単環縫)は上糸だけ鎖縫いし、「2本糸環縫」(二重環縫)は上糸と下糸で鎖縫いをします。それぞれのミシンを単環縫ミシンと二重環縫ミシンといいます。
単環縫も二重環縫も環縫の原理は同じです。上下運動を行なう針が降下して生地を貫通したとき、針糸の緩みのなかにルーパー(looper)が回り込んで、1針ごとにループを作ります。二重環縫の場合、ルーバーが下糸を運びます。
環縫の縫い方に弾力性(伸縮性)と強度かあるので、メリヤス製品や「傘」などを縫うのに適しています。
二重環縫ミシンがとくに重視されるには理由があります。
二重環縫ミシンでは上糸と下糸を使い、下糸の端で1針ごとに本縫のような縫目をつくり、さらにその縫目を固定させるために、下糸を鎖状にからませていきます。かなり頑丈に縫えます。
カマを用いずルーパー(糸の輪をつくるもの)を用いて縫います。細かく見ると編物になっているわけです。
本縫よりも解けにくく、単環縫のように伸縮性があるため、作業ズボンやワイシャツの袖など、力のかかる箇所や生地に伸縮性をあたえるものなどに広く使われているわけです。