ミシンの特徴とエピソードをまとめています。ミシンの不思議や謎に迫ります。
ミシンと女性:広告やパンフレットにみるイメージの形成
シンガー社製ミシンの普及によって、中国、朝鮮、日本などでも専業主婦像や良妻賢母像のイメージにミシンは強く結びつきました。この記事では、ミシンと女性の結びついたイメージを米国ミシン・メーカーの広告やパンフレットから紹介します。
1世紀前にアメリカで普及したキャビネットつきミシン
「お好きな型を見お選び下さい…:ブラザーミシン」に紹介したキャビネットつきミシンは日本でこそ20世紀後半に作られましたが、本家アメリカでは19世紀末には普及していました。この記事では、1世紀前にアメリカで普及したキャビネットつきミシンを紹介しています。
ミシン針高熱問題と縫糸溶解問題:20世紀をふり返る
ミシン針は運動を続けると縫糸や生地との摩擦によって熱をもちはじめます。その結果、ミシン針が高熱になると縫糸や生地にダメージが生じることが分かりました。このような問題がいつ頃出てきて、どのような対策が考えられたかをまとめています。
映画「恋する惑星」にみるミシンの意外な使い方
このページでは、1994年に公開されたウォン・カーウァイ監督の「恋する惑星」という映画から、ミシンの意外な使い方を紹介しています。「シンガー 29K54:靴修理用八方送りミシン」も参考になります。
針と糸・男と女:宋美齢のミシンと台湾の歌「針線情」
宋美齢は婦連会の建物の2階に縫製工場を設立し、公務員の妻や役員の子女に仕事を与え、衣服、帽子、シーツなどを縫製させ、衣料品や関連品を国軍に供給しました。当時、毎日何百人もの女性がミシンを踏みました。宋美齢が工場内の女性たちにミシン指導をデモンストレーション的に行なっている写真を紹介しています。
解剖台上のミシンと傘の偶然の出会いは美しいのか
ロートレアモンの詩には、フランスを拠点としたシュルレアリスム運動の芸術家たちに好まれ、とくに無関係な物同士の偶然の出会いに注目されました。果たしてロートレアモンの言うこれら、解剖台、ミシン、こうもり傘は偶然の出会いなのでしょうか。
映画「アドレナリン」にみるミシンの例外的な使い方
かなり逸脱した利用方法からミシンの多様性を考えます。材料はジェイソン・ステイサム主演の映画「アドレナリン」。ミシンの場面以外の暴力シーンは非現実的とまとめられます。そこで疑問が一点。この悪役の大きな手が入る隙間がミシンにありますか?
ミシンの特徴3:袋口縫ミシンからみた広い用途
広い用途:ミシンの特徴3。このページでは、服や関連品以外に最も広く使われていた袋口縫い用ミシンを紹介します。ミシンは作成物を特定しないという抽象性を有しています。つまりミシンには特定物(衣料品および関連品)を生産する必然性が無いのです。
ミシンの特徴2:何でも縫える簡便性
ミシンの「高度な設置自由度」を支えた別の特徴に簡便性が挙げられます。ミシンは靴、上靴、靴の甲掛、コルセット、シャツ、襯衣、サスペンダー、襪帯、カラー、カフス、婦人用外套、カッパ(雨衣)、外套、チョッキなどに使われました。
ミシンの特徴1:どこにでも置ける高度な設置自由度
小型性・分散性・機動性の3点からミシンが設置する場所を選ばない特徴をみていきます。ミシンは動力の区別を問わず、工場だけでなく家にも設置可能です。それは小型だからです。この特徴から分散性や機動性が発揮されます。