ミシン・アンケートのお願いと要領

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ミシンの世紀では随時、ミシン・アンケートを実施しています。
アンケートの目的は、ミシンを持っている方の人生をミシンをつうじて描くことです。アンケート内容は、投稿者の氏名や顔を伏せて、文章内容とミシン本体のみの写真をミシンの世紀で公開させていただきます。
アンケートのフォーマットはこちらからダウンロードしてください。
ミシン・アンケート.docx
このファイルを完成させてから、履修生は貴大学ウェブサービス内からアップロードしてください。一般の方は「お問い合わせ」から送付してください。

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ミシン・アンケートの注意点

アンケート文章は「です・ます調」で書いて下さい。「ダメな写真の例」もぜひご覧ください。
私の担当する履修生の方はレポート用紙の上に科目名・学籍番号・氏名(できれば自己流タイトルも)を明記してください。慌てて書かないように注意。必ずミスりますから。
レポート文字数は全体で2200字を越えているはずです。越えていなければ減点またはゼロ点になることがあります。
読みにくいアンケート、文章の崩壊しているアンケート、回答の欠けているアンケートなどは加点しません。締め切りまでに何度もインタビューして、アンケート内容のレベルを上げてください。
慌てて作ると下手で残念なレポートになるので、じっくり何度もミシン所有者と会話をしてください。

履修生の方は次の点も反映させてください。

  • レポート・ファイルは横書きにします。
  • レポート・ファイルの1行目に、レポートのタイトルを自分で考えてみます。(全角25文字以内)
  • レポート・ファイルの2行目に、学籍番号と氏名をきちんと書きます。
  • 写真のサイズは大きいまま用紙に貼り付けます。撮影する写真は横長・縦短(ふつうはそうです9で貼り付けます。A4用紙のレポートファイルに、写真は各1枚1ページで貼りつけると見えやすくスムーズに個人指導と採点に移れます。

以下にミシンアンケートの要領を述べます。ご参照ください。

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ミシン・アンケートの要領

次の「アンケートの項目」項目にできるだけ具体的に細かく応えてください。
あなた自身のご経験や、ミシンを持っている方から、ゆっくりじっくりと話を聞いて下さい。
ミシン所有者のご記憶やアンケート執筆者の文章の流れなどに粗い箇所があれば、次のような方法で内容を豊かにしたり深めたりする方法があります。

  • 誘導的な質問を挟む
  • 昔の写真を一緒にみる
  • 日を改めてアンケートを再開する

などです。

アンケートの項目

ジグザグミシンの縫目とミシン via 3 Ways to Use the Zigzag Stitch | WeAllSew

ミシン写真と撮影

対象となるミシンの写真について、次の写真を撮影して下さい。最低各1枚ずつ合計3枚以上を送付してください。
写真は1つにつきレポート・ファイルの1ページを使ってください。レポートは本文1~2頁、写真は3頁ほどを費やすことになります。写真サイズが大きい方がスムーズに個人指導や採点作業に移れます。

  1. ミシン全体を正面から大きく写して、かつピンボケしていない写真(本体が写真外へ切れていないこと)→インスタ映えをめざすのがコツです。
  2. ミシン正面・側面・裏などにあるかもしれない本体プレートのメーカー名・機種名・シリアル番号→機種名はほぼ必ずあります。シリアル番号はミシンのどこかにあることが多いです。なければアンケートにその趣旨を記します。1枚~数枚。
  3. 私の担当する科目の履修生は、上の写真2種に加えて、学生証とあなたの顔とミシンが全て入った写真も加えてください。学生証がピンボケしたり小さく写ったりしていると点数を与えないこともありますのでご注意を。
写真不備には次のような点が目立ちます。

  • ラベル箇所を上から撮っている
  • 学生証だけを写している

などなど。

ミシン所有者とあなたの関係

  1. そのミシンを所有している方はあなたから見てどなたに当たりますか?(祖母、母の姉など)
  2. その方の生年やミシン利用期間の西暦や居住地(市群レベル程度)も書いて頂くとより具体的になります。

ミシン本体について(目標600字)

レポート・ファイルの見出しには「ミシン本体について(目標600字)」のうち「ミシン本体について」だけを記してください。以下の項目についても同様です。

以下は全て、項目名(「ミシンのメーカー」など)を記して、それぞれを1段落ずつで書いて下さい。

  1. ミシンのメーカー…アンケートの対象とするミシンのメーカーをカタカナで書いてください。たとえばブラザー、シンガーなど。中国のメーカーは漢字でOKです。
  2. ミシンの機種・型式…そのミシンのシリーズと機種番号(シリアル番号も)を書いてください。たとえば(ブラザーなら)Nouvelle 270など。シンガー社の例として次のページを参照してください。
    ミシン型式の調べ方 | ミシンを選ぶならシンガーミシン|愛されて170余年 世界のトップブランド
    ミシン型式のご確認方法をご案内します。
  3. ミシンの購入年…そのミシンは何年頃に購入されましたか。半角・西暦で書いてください。(「xxxx年」)
  4. ミシンの性能…購入された時に、どういった点の性能が良かったですか。また使っていてどういう性能が良かったですか(悪かったですか)。この項目は粘りどころです。
  5. ミシン技術の習得先…そのミシンを使うために、所有者はどこでミシンの使い方を学びましたか。

通学された学校や通学時期などを具体的に書いてください。できれば学校名や最寄駅も。当時の鉄道網を自分で調べて時間や経路を推測するなどの工夫があればBetterです。
学校や家など2カ所以上にわたって学ばれたなら、その点も丁寧に、できるだけ時系列に書いてください。そういう場合は改行して段落を作り、私が読みやすいようにしてください。

ミシンの使い道(目標800字)


次の項目は適度に「。」で文章を区切ったり、少し話が変われば改行をして段落を作るなり、私の読みやすい方法を考えて工夫してください。

  1. ミシンの所有者はミシンをどのようなことに使いましたか?
  2. 誰のために何を作ったか、作ったものを具体的に書いてください。「服」よりも「ジャケット」の方が具体的で歓迎します。また使った縫い方(かがり縫いまつり縫いなど)も分かる範囲で教えてください。
  3. 無償労働か有償労働かの区別も入れて下さい。→つまり家事としてミシンを使ったか、仕事としてミシンを使ったかの区別です。仕事として使った場合は(段落を変えて)できるだけ詳しい勤務先や勤務時期なども書いてください。
  4. 複数の事例にわたる場合は、それぞれ具体的に書いてください。適時、段落を改めてください。

ミシンの現在(目標400字)

次の項目は適度に「。」で文章を区切ったり、少し話が変われば改行をして段落を作るなり、私の読みやすい方法を考えて工夫してください。短文を積み重ねていくと読みやすくて上手な文章になります。

  1. 所有者の方がミシンを使わなくなった経緯を書いてください。
  2. 逆に今でも使われている場合は、今の使い道や頻度を教えて下さい。

ミシンへの思い入れ(目標400字)

  1. 所有者の方がミシンに対して思い入れ(思い出)があると思います。どんな点ですか?

大いに語ってもらってください。

ミシンの思い入れはアンケート対象者の思い入れであって、あなたの思い入れではありません。

このテーマについても次のアドバイスを参照してください。次の項目は適度に「。」で文章を区切ったり、少し話が変われば改行をして段落を作るなり、私の読みやすい方法を考えて工夫してください。短文を積み重ねていくと読みやすくて上手な文章になります。

参考例

このサイトに「ミシンの思い出」というカテゴリを設置しています。
このカテゴリには、勤務先大学の学生方々に応えていただいたアンケートを掲載しています。
それらもご参照して頂ければ、さらに書きやすくなると思います。
といっても、これまでのアンケートは大学講義の一貫として行なったものばかりですので、それらアンケート結果を越えるアンケートを提出して下さることを期待しています。かなり読みにくい文章が多く、随分と修正させられましたので…。
ミシンの思い出とエピソード
いただいたミシンの思い出や教え子たちのご家族に回答して頂いた昔のミシンのエピソードをご紹介しています。また、ここに紹介する思い出とエピソードは各ミシンの素晴らしいクチコミにもなります。みなさんのミシン購入のさいにぜひご参考にしてください。

一般の訪問者の方は、アンケートは「お問合わせ」フォームから送信してください。履修生は大学のウェブサービスをつうじて行なってください。
今までの学生アンケートで上手だったのは次のアンケートです。
妹がミシンを学ぶ決心をしたシンガー SN777DX
シンガー社コンピュータミシン「SN777DX」の思い出。アンケートを下さった方はお母さまから本機や昔のミシンの思い出を語って頂きました。ミシンを使っていた頃の思い出を楽しそうに話す母の姿を見て妹さんがミシンの使い方を母から教わる決心をしたようです。

愛の詰まったミシン:ブラザーエリートZZ3-B303
このページでは「愛の詰まったミシン」と題した、ブラザーエリートZZ3-B303(スーパージグザグ303)の思い出を学生アンケートから紹介しています。ミシンは、学生の母が所有しているもので、現在も使われています。

これらのアンケートをよく読んで、文章のまとめ方や展開などを参照してください。ただし、写真は必ずしも正面になっていません。アンケートではミシン本体の写真の場合、正面から水平に写して下さい。

ダメな写真の例

ダメな写真の例を実際にいただいたものからチョイスします。

写真不備。ラベル箇所をなぜ上から撮っているのか分からない(見にくい)。


写真不備。
この写真は、小さいだけでなく、ラベル箇所を上から撮っているので、かなり見にくいものとなっています。誰のために何を伝えたいのか自分自身で分かっていないイタイ写真の事例です。

最後に

アンケート結果は、こちらで文章校正などを少しする場合もありますが、おおむねそのまま公開させて頂きます。したがって、貴殿がサイトやブログをお持ちでしたら宣伝させて頂きますので、URLも記して送信してください。
どうぞ宜しくお願い致します。

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この記事を書いた人
しんしん

岩本真一。専門はミシンのグローバル史や服飾経済史。これまで近畿圏の各大学でファッション史や経済史などを教えてきました。プロフィールのイラストは同志社大学の2017年度履修生に描いていただきました。著書に「ミシンと衣服の経済史」「近代日本の衣服産業」。アマゾン著者リンクはこちら。研究者情報はこちら

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