この記事では「直線縫いやジグザグ縫いを多用したジャガーミシンKC-310」と題した、ジャガー社「KC-310」の思い出を紹介しています。
ミシン所有者とあなたの関係
そのミシンを所有している方はあなたから見てどなたに当たりますか?
祖母
その方の生年やミシン利用期間の西暦や居住地
- 利用期間:5年以上
- 西暦:1944年
- 居住地:大阪府枚方市
ミシン本体について
- ミシンのメーカー:JAGUAR
- ミシンの機種:KC-310
- ミシンの購入年:2010年頃
ミシンの性能
ジャガーミシンKC-310を購入したきっかけとして従妹大叔母にいくつかピックアップしてもらった中から、とりあえず一番安かったという理由で選択したそうです。
このミシンの良かった点として、今まで使ったことのあるミシンより多少サイズが大きいようで、女性の中でも比較的手の大きい祖母からすると角度調整などしやすく、素早く安全に作業を進めることが出来たそうで、とくに大きめの作品を作るときには作業スピードが段違いで重宝していたみたいです。
悪かった点として、このミシンがとくに性能が悪いわけでは決してないのですが、従妹大叔母のミシンの方が仕上がりがきれいにできるようで、技術の差も確実にあるが、比較すると縫い合わせの細かさなど見劣りする点があるそうです。
ミシン技術の習得先
ミシン技術の習得先は、手芸本を何冊か参考程度に使用していたようですが、一番は親せきの従妹大叔母に当たる人でした。
初めに祖母に対して手芸を進めただけあって、技術はかなりのモノのようです。
私も一度、従妹大叔母の家がある高知県の家に行ったときに作業部屋を覗かせてもらったことがありますが、部屋の360度全てが自作の作品で囲まれており、どれもこれも時間と労力を懸けた凄い作品ばかりでした。
祖母によると、教え方は偉そうでそれほど上手くなかったようですが、基礎から応用又はデザインのセンスまで幅広く熱心に教えてもらったようです。
場所は大叔母の家が高知県の高松市にあるので、正月休みなどのまとまった時間などを使い、二人で部屋に篭り、作品作りに打ち込んだこともあるそうです。
直線縫いやジグザグ縫いを多用したジャガーミシンKC-310
ミシンの所有者はミシンをどのようなことに使いましたか?
雑巾などの基礎的な作業から、雑貨、ぬいぐるみをまで様々なモノ。
誰のために何を作ったか、作ったものを具体的に書いてください。
主に自分の為に、ぬいぐるみや小さな雑貨、布を使った花など、、、。
無償労働か有償労働かの区別も入れて下さい。仕事として使った場合は(段落を変えて)できるだけ詳しい勤務先や勤務時期なども。
自分や家族のためにしか使用していないので、無償労働です。
複数の事例にわたる場合は、それぞれ具体的に書いてください。
ぬいぐるみ
直線縫やジグザグ縫を多用していたようです。ほとんどのぬいぐるみの仕上がりに服を着せていたようで、ボタン縫いもよく使う中の一つだそうです。
ゴムのズボンや子供の体操服のズボン
点線のようにジグザグに縫いができる縫い方を使っていました。
ウエストの部分がゴムのような伸縮性のあるズボンはこの縫い方で行っていたと言っていました。
手芸などでの更に細かい部分にあたる部分
また、記憶が曖昧だったので、一番話になぞった縫い方であるファゴテイング縫いと記載させて頂きます。
この縫い方はとても繊細で集中力を使ったようで、作品を作る中で、ミシンで一番丁寧に作業していたそうです。
ミシンの現在
使わなくなった経緯
現在ミシンは、祖母の家の押し入れの奥の方に、糸などしまうことなく詰め込まれていました。
2年ほど前に新居に移り替わったのですが、その日からほとんどの時間を押し入れの目の届かないところに置かれるようになったようです。
使わなくなった経緯としては大きく2つあります。
- 多大な時間を消費するということ
- 作業を続ける集中力がだんだんと無くなっていき、楽しいと思うよりもしんどいと感じてしまうようになったこと
自然と使用回数が減っていき、いつの間にか触れることがなくなっていったそうです。
私が祖母に対し、昔のように時間と集中力が戻ったとしたら、もう一度ミシンを使用するか質問してみると、「するかもしれないし、しないかもしれない」という曖昧な返答が返ってきました。
しかし今でも自宅のトイレや窓際などいたるところに、自分のお気に入りの作品を季節に合わせて飾っているので、私はもう一度使用するとしかおもえませんでした。
ミシンへの思い入れ
所有者の方がミシンに対して思い入れ(思い出)があると思います。どんな点ですか?
祖母のミシンに対する思い出として、2つほど話をしてもらいました。1つ目として周りからの反応がありました。
内容としては、小さい雑貨やぬいぐるみを作り始めてから、様々な人との話題として話す機会が増えたそうです。
私の家は昔から社会福祉の会社を経営していますが、会社に飾ったりしてみると、祖母の主観ではすごくいい味を出していたようで、実際に施設の利用者様やその親族様などから、たくさん興味を示してくれたようで、自分の作った作品が、たくさんの人に喜んで貰っているということが、すごくエネルギーになると嬉しそうに話してくれました。
会社に飾ったモノの補足として、私が実際に会社に足を運んだ時にも、各々の名前が入ったプレートを持ったぬいぐるみを目にしたこともありました。
2つ目として、自分自身の心境の変化について語ってもらいました。昔の頃は、ボタンをいちいち縫い付けることや、自分の子供三人分の雑巾を作るのも心底めんどくさいと思う性格だったようですが、一度手芸をやり始めてからは、今では「何をめんどくさがっていたんやろか」と笑いながら話していました。
さらに自分の子供にも手芸を進めたことがあるみたいですが、家族全員から断られたようです。つぎは、来年に中学生に進級する曾孫に対して進めてみようかなと考えているみたいです。
話の最後に、最近は便利なモノがたくさん増え、お金を払えばほとんどの欲しいものが簡単に手にいれることができる時代になり、私たちの世代は楽なことばかりに囲まれて生活しているので、恵まれているということを自覚した方が良いと真面目な声で言われました。
また、古臭いものはどんどん煙たがられ、もったいないと思うことが明らかに増えおり、残念だと後味の悪い思い出の締めくくりをされてしまいました。
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