メロー Aシリーズ:オーバーロックミシンほか
メロー A-3D
綿や毛織のブランケットの縁縢用ミシンです。
本機には振動式縁取り定規をつけて、カッターによる布の成型をほどよく計ることができます。
メロー A-3DW:オーバーロックミシン
3本糸調節送り付き、オーバーシームおよび縁縢用ミシンです。
絹、レーヨン、ナイロン薄手、メリヤス下着、夏運動着などに使います。
本機にはナイフ取り付けのため縫目の間の交叉点やオクミ差し、その他とくに丈夫を必要とする場所へ他の材料を挿入できます。これには「A-3 JOW」を使います。
「A-3 DW」の特徴は次のとおりです。
W型の縫目が固い針糸と均衡のとれたルーパー糸とによって作られ、毛織製品のまつい縫のとき、縫目は固い針糸が縫目を生地の表面から隠して、ルーパー糸の方は生地の内側の材料の縁刈りを隠すために縫目が美しいです。
メロー A-2DH-1:縁縢縫ミシン
2本糸縁縢ミシンです(ふちかがり・みしん)。
薄物や中肉地用の、メリヤス、綿、レーヨン、ナイロンなどの縁縢に使います
また、縫目の綾掛け、オクミ入れなどにも使います。
角度つき針板、バネ仕掛けの縁取り定規、蝶番が付いています。流動式の縁折り定規が取りつけられる装置ももっています。
機種と仕様場所の関係は下のとおりです。
- A.B…A-3 DW
- K…A 3D
- L…A-2DH-1
「A-3DW-4」はセーターなどの厚地に好適です。
メロー A-3DW-4:オーバーロックミシン
本機は厚物用メリヤス下着のオーバーシーム縫いや、厚地の縫目の大きいところが重なる部分や挿入物のあるところの縫製に適しています。
厚地に適するルーパー、高く持ち上げるカッター、波型の上部ナイフ、ナイフの歯、広い送り部分が完全に合致し、美しく縫いあがります。
針板を取り換え、緊度を変えれば、中厚地用・薄物地のメリヤス下着にも使えます。
メロー A-2NR-1
縁縢(ふちかがり)をするさい、布を縁縢の内側へ巻き込み、とても細い縁仕上げをします。
絹、レーヨン、ナイロンのスカーフやハンカチーフに使います。
メロー A3DR
特殊装置によって、縁縫の内側へ材料の縁を巻き込み、きわめて耐久性のある丈夫な仕上げをします。
オアプキンや他オウルその他薄い綿布に適します。
メロー 3DE
薄いゴム片を材料の縁に折り込み、そのまま縁縫の内側に閉じ込めることができます。
仕上は材料の縁だけのものですが、柔らかい耐久力のある弾力性の仕上げになります。
メロー A2F
2本糸ミシンで、カッター付き。縁縫をすると同時に材料の成形をします。
清らかで平面な仕上げの縁ができます。振動式縁取り定規をつけると、成型時に刈り込みの限度を定めることができます。
メロー M
最新式のオーバーロックミシンです。
出典 蓮田重義編『工業用ミシン綜合カタログ』工業ミシン新報社、1958年
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