メロー 15F & 18A & 22F

メロー社
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メロー 15F:縁縢縫ミシン

本機はメロー社の15A型の新式です。

通常の縁かけミシンで、2本糸。木綿のブランケット仕上用にも使えます。

送りは1インチにつき4~6縫、1/4”ほどの幅でかけます。縁は柔らかくも硬くも自由に調節できます。

2本の糸を濃淡異色にして材料を変えることで、とても異なった効果を出せます。

補助糸を使わず1本糸の縁縢(ふちかがり)もできます。2本の糸のうち1本だけが針で送られ他の1本は針糸によって縁へくくられてゆくので材料節約になります。

縁縢を何度も重ねるために特殊補助附属品があります。これによってどのような広幅にも縁縢が可能です。

速力は1200~1500です。

メロー 15F:縁縢縫ミシン

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メロー 17F:縁縢縫ミシン

本機は15Fと同じく縁かけ縫をします。

2本糸で、3/8”の幅の縁縢縫ミシンで、主に厚地の織物などに使います。織り方が粗く縁糸がとても出ているものなどを完全に隠せます。

送りは1インチにつき4~6縫で、他の性能は15Fに同じです。速力は1000~1500です。

メロー 18A:毛布縁縢用ミシン

本機は厚地の毛布などに使います。

毛布縁縢(ふちかがり)ミシン、縁取りミシンです。

縁縢の幅は3/8”ほどで、形は15Fと同じです。1本糸で送りは1インチあたり約3縫以上、いくらでも広げられます。

速力は800~1000です。

メロー 18A:毛布縁縢用ミシン

メロー 18F

本機はフェルトの重ね地やフェルト靴の先端などを仕上げるために使います。

メロー 22F:2本糸貝型飾縫用ミシン

本機は厚地メリヤス生地、羽布団、寝衣、ベッド・ブランケットなどに使います。

幅は1/2”ほど、貝型飾縫には2針から8針までがあります。部分品はそれぞれ異なります。

標準は8針縫で、だいたい2、3、4縫の貝型縫いを基本にし、後からより小さい縫いのものを追加する方法が多いです。

速力は1200~2000です。

メロー 22F:2本糸貝型飾縫用ミシン

同クラス

メロー 22FT

本機は22Fと同じです。

ただし、別にテープを付ける仕掛けが付属しています。

貝縫いの下へテープまたはプレードの挿入ができます。また、取り外しが自由自在です。

テープ端は貝縫部から自由に取り外せるので、適度の長さにして蝶結びをつけられます。

メロー 22FJ

22Fの高級品です。

諸種の目的に応じて改良されているミシンです。

房縫いか貝縫いにさいし、縫目数を変化できる装置がついています。進行中や休止のときでも変えられ、二つの形の貝縫いができます。

通常2~6縫、2~8縫へ、3~6縫へ、4~8縫へ変えます。また17Fのように通常、鉤かがり縫にも変えられます。

通常、鉤かがりを行ない、その端に続けて3縫から8縫までの貝型縫をつけ加えることもできます。この変化縫いをするには一変化ごとに部品を取り換える必要があります。

メロー 22FJT

本機は22FJと同じです。

ただし、FTのようにテープやプレードを仕掛けることができます。

メロー 24F

15F型と外形も性能も同じミシンです。2本糸、鉤かがり用。

とくに幅の狭い3/16インチくらいの幅の縢縫(かがりぬい)をします。メリヤス製品や鉤縫布団、タオル、ナプキンなどに使います。それ以上の厚手のものには不適当です。

速力は1200~1500です。

メロー 27F

22型と同じミシンです。

二重糸、貝型飾縫で、幅は5/16”~3/8”。綿毛布や綿フランネル製品用で、かなり厚手の生地には不向きです。

出典 蓮田重義編『工業用ミシン綜合カタログ』工業ミシン新報社、1958年

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