はじめに
今回は私の母にミシンについてインタビューをします。
実家に住んでいた頃、母が実際にミシンを使用しているのを何度も見てきました。
しかし、何を作っていたのか、何をしていたのかはあまり覚えていません。
今回のインタビューを通して母が当時なにを作っていたのかを聞くとともに、これまであまり聞く機会がなかった母とミシンとの思い出について聞いていきたいです。
ミシン所有者との関係
- 私の母になります。
- ミシンのメーカー、シリーズ
- ジャガーD-0005
母が苦手だったミシン:ジャガーD-0005
購入
私がミシンを購入したのは1999年です。私の長男が小学校に入学した年になります。
私は小さい頃からミシンを扱うのが苦手でした。
私の実家にはミシンが置いてあるので、実家に住んでいた頃は母が洋服やカバンを作るのを何度も見てきました。
しかし私は、母がミシンを使って様々な物を作っているのを見るたび、「買えばいいじゃん」と思っていました。
そのため、現在の家に住み始めた際にミシンを買うことはなく、長年置いていませんでした。
しかし、息子が小学校に入学し、初めての運動会を迎えた際に、運動会で使用するハチマキの準備を頼まれました。
どうしても手で縫って作ることが出来ず、運動会のハチマキがきっかけでミシンを購入することになりました。
私がミシンを購入したのは近くのミシン屋さんです。ミシンのことなど何もわからなかったため、少しも迷うことなくお店にあった1番安いミシンを買ったことを覚えています。
技術の習得先
私とミシンとの出会いは小学生の時です。
小学校の授業で初めてミシンに触れました。
はじめは、簡単に物を縫い合わせたり、修復したり、アレンジしたりできるミシンを使えることにわくわくしていました。授業を通して使い方を学び、色々な物を作って見たい、そう思っていました。
しかし、実際に先生から細かな説明を受け、いざ使ってみると全くと言っていいほど使いこなすことが出来ませんでした。非常にショックを受けたことを覚えています。
上手く出来ないことがとにかく悔しく、授業があるごとに何度も先生に教えてもらいに行きました。
それでも、何度やっても上手くいかず、糸が絡まってしまったらイライラしてしまい、トラブルが起きるたびに嫌になってしまいました。
そのため、小学生の時には授業を通してミシンの技術が成長することはなく、その後は一切ミシンを触らなくなってしまいました。
そして、そのまま大人になりましたが、結婚し、息子が小学生に入学したタイミングで、運動会のハチマキを作らなければならなくなり、もう一度ミシンを使うことになりました。
何十年ぶりかにミシンを使うことになった私は、知り合いに教えてもらうのは少し恥ずかしいと感じ、元々ミシンが上手な母に教えてもらうことにしました。
母に教えてもらいに行く前は、小学生時代、ミシンが大の苦手だったことを思い出し、不安がありました。
さらに、息子のハチマキが上手く作れず、恥ずかしい思いをしたらどうしよう。そんな思いもありました。
しかし、大人になるに連れ、様々な経験をしてきたことが良かったのか、小学生時代とは違い、母に何度か教えてもらうだけですぐに使いこなせるようになりました。
そして、母に教えてもらったことがきっかけで、ミシンで物を作ることの楽しさに惹かれました。自分でもできることに喜びを感じ、ミシンを使って物を作ったり、修復したりするようになりました。
使い道
どのようなことに使ったのか
ミシンの使い道としては、小物の作成、修復の2つです。
現在はミシンを使いこなすことができるようになりましたが、元々苦手だったということもあり、ミシンを使って服を作ったり、物をアレンジしたりといったことは自信がありません。
そのため、例えば幼稚園児が使うような小さなカバンを甥っ子のために作ったり、コースターやティッシュケースなどの小物を作成していました。
私の母は服やしっかりとしたカバンを作ってくれていたので、一度母と作ろうと試みたこともありましたが、さすがに心が折れてしまいました。
誰にどのような物を作ったのか
先程も少し話に出ましたが、家族に対してコースターやティッシュケースなどを作りました。
また、幼稚園児の甥っ子に対して小さなカバンを作りました。
その他では、自分で使用するためにはなりますが雑巾を作りました。
小物を作ったのはこのくらいですが、洋服の修復はたくさんしてきたと思います。
長男が小学校に入学した年にミシンを購入しましたが、まだまだ幼い長男がよく洋服をほつれさせたり、時には穴を開けて帰ってきたのを覚えています。
その都度買い換えるのは勿体無いので、何度も修復を行いました。また、次男に関しては、ミシンを買った時にまだ生まれてすぐだったので、長男より次男のためにミシンを使うことが多かったと思います。
さらに、次男は長男に比べて活発的であったこともあり、頻繁にズボンに穴を開けて帰ってきました。その都度修復を行いました。あまりにも回数が多かったので、時には怒った時もあったかと思います。
しかし、息子が穴を開けた、ほつれさせた洋服を修復してる時、息子の元気の良さを感じることもできましたし、息子のためになることをできている実感があって、親として嬉しい思いや幸福感、充実感があったことを思い出します。
主人に対しても、回数は息子達と比べたら圧倒的に少なくはなりますが、敗れたズボンを修復したことを思い出しました。
ミシンの現在
現在ミシンは押し入れにしまってあります。
息子2人がそれぞれ一人暮らしをはじめ、主人と2人での生活になり、ほとんど使う事がなくなりました。
そのため、ここ数年は一切使っていないです。
ただ、思い出も少なからずありますし、今後使うことがないとも限りませんので、捨てるということは考えていません。
思い出
今回、インタビューを受けてミシンについて思い出すと、小さい頃はミシンが大の苦手だったことをまず思い出しました。
家でミシンを使うようなタイミングがあっても親に頼み、ミシンから逃げていたように思います。
ただ、息子のハチマキがきっかけで大人になってからミシンを使うようになり、母に教えてもらうことで楽しさを理解することができました。
今思うと、少し小学校でミシンを使うことを諦めてしまったことが少し勿体無く感じます。
小さい頃からミシンを使えていたら、今頃洋服を作ったりして、現在でも一つの趣味として楽しめていたかもしれません。
ですが、結果的に大人になってからミシンの使い方を覚え、家族の洋服を修復できるようになってよかったと思います。
息子が破いて帰ってきたズボンを息子が寝てから修復していたあの時間は私の思い出です。
おそらく次男だったと思いますが、夜私がハチマキを作っている時に眠れなかったのかリビングに来て、私に対して「お母さんありがとう」と言ってくれたこともありました。
幸せな思い出です。
今は息子は全員一人暮らしをしているので、息子の破れたズボンを修復することはもう無いと思うと少し寂しさもあります。
ですが、押し入れにしまっているミシンをもう一度引っ張り出し、趣味としてまた何か作りたいと思います。
最後に
今回母に対するインタビューを通して、今まで気づかなかった母の一面を知ることができました。
それとともに、元々ミシンがすごく苦手だった母が家族のために修復をしてくれたり、作ってくれたりしていたのを知って、ありがたみを感じました。
ただ、現在はほとんどミシンを使っておらず、押し入れにしまわれているということに少し寂しさを感じています。
今後、もし機会があれば母にミシンの使い方を教えてもらい、私自身もなにか作れたらと思います。
私自身も昔の母同様ミシンを扱うことが大の苦手です。
母に丁寧に教えてもらいながら、まずはミシンを好きになりたいです。
そして、もし子供ができた時は、男の人があまりやることではないのかもしれませんが、子供のハチマキを作ったり、他のものを作り、修復できたら嬉しいです。
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