この記事はいただいたエピソード「家族にとって欠かせなくなったベルソスVS-H019」を紹介しています。
インタビュー対象者は私の保育園時代からの幼馴染です。ミシンのメーカーと機種はベルソス「VS-H019」です。
はじめに
このインタビューは新型コロナウイルスによる影響によって私の地元である佐賀県に帰省した際に聞いた話によるものです。
ミシン技術の習得先
私は、小学校5年生の家庭科の授業の時にはじめてミシンで体操服入れを作りました。
それが私のミシン生活の始まりでもありました。
小学校5年生の時の担任の先生がミシンの使い方を丁寧に教えてくださったのですが、私自身が不器用であったこともあり、はじめは全くミシンを活用することができませんでした。
それどころかミシンを使って体操服入れを作る過程の中で指をけがしてしまうことも多々ありました。
家庭科の授業では2人が1グループとしてミシンを活用して体操服入れを作るといったものでした。
そのため、私は不器用だったのですが、パートナーがとても器用な人でミシンをすぐに使いこなすような人だったので、そのパートナーに教えてもらいつつミシンの使い方を習得することができました。
ミシンをどのような経緯で購入したか
私は、大学進学を考えておらず高校を卒業したら地元の建築関係のお仕事をしようと考えていました。
そのため、高校も進学校ではなく実業高校に進学しました。
私の通っていた実業高校ではエプロンをミシンを使って作るという授業がありました。
そのため、不器用だった私は、周りのミシンを使うスピードについていけず、授業で終わらなかった部分を自宅でやらなければなりませんでした。
そのため、このミシンを購入しました。
ミシンを入手した後にどのようなことに使ったか
私はミシンを入手した後、実業高校に通っていたため主に授業でできなかった部分の補習に使っていました。
また、私は5人兄弟の長男でシングルマザーの家庭だったため、母親の帰りが毎日遅く、また金全面的にも豊かでなかったために弟たちの中学校のシューズ袋や、体操服入れなどをミシンを使って作っていました。
とくに弟たちに作った中で印象的なものは二つあります。
おそろいの帽子
一つ目は、おそろいの帽子です。
これは、8月半ばの夏休みも終盤にさしかかるときのことなのですが、家族でピクニックに出かけようということになり気温も30度を超える勢いの猛暑だったため弟たちが熱中症にならないように、帽子を作ろうと思ったのがきっかけで作ったものです。
おそろいの帽子をミシンを使って作るのは非常に大変なことでありましたが、高校でミシンの使い方を徹底的に学んでいたため不器用な私でも作ることができました。
このおそろいの帽子は今でも使われていてお盆などの時に外に出かける際は兄弟全員がこのお揃いの帽子をかぶります。
末っ子のシャツを自分のシャツで作った
二つ目は、末っ子のシャツを自分のシャツで作ったことです。
当時高校二年生だった私は末っ子が小学2年生だったため一から十まで面倒を見ていました。
また、先ほども述べましたように母子家庭で裕福ではなかったため、少しでも節約をするために末っ子のシャツをミシンで作ることにしました。
このような経験は初めてであったため少し、ロックミシンで縫い合わせをするときに戸惑いましたが、とてもかわいい末っ子のために必死でミシンでシャツを作りました。
末っ子のシャツを作るのにすごく時間と労力がかかりましたが完成して末っ子にシャツをあげた際に、ものすごく喜んでいたため、疲れが吹き飛んだことを今でも覚えています。
現在、新型コロナウイルスの影響によって、日本がマスク不足の事態に陥っています。
そのため、6人家族の私の家庭では使い捨てマスクとなると1日に6枚ものマスクが消費されるためそれを阻止すべく、布とマスクゴムを用いて6人分のマスクを作りました。
マスク自体はアイロンをしてミシンで返し縫をやっていくだけだったため簡単に作ることができましたが、
ただ単にマスクを6人分作るだけでは面白くないと思い、6個のそれぞれ色の異なるマスクを作成しました。
具体的に赤色のマスク、黄色色のマスク、青色のマスク、緑色のマスク、黒色のマスク、紫色のマスクを作りました。
マスクを作ったことにより、洗えば何度も使用が可能なため、余計にマスクを消費することはなく、家族だけでなく、社会にも貢献できたように感じました。
そのミシンは現在どういう状況にあるのか
私がミシンを購入してはや5年が経ちました。
しかし、今もきれいなミシンのまま保っています。
現在は、私だけがミシンを使用するのではなく弟たちもミシンが使えるようになってきたため兄弟でミシンを使っておそろいのシャツを作ったりしています。
ミシンの重要性について
現在、私の周りの人たちの中でミシンを使用している人たちは限りなく少ないです。
なぜなら既製品が市場に出回るようになり価格が安くなったからであると私は考えます。
しかし、私はミシンで作ることにより世の中でたった一つのものを作ることができるという素晴らしさをいろんな人たちに感じてほしいです。
また、ミシンがあることによって、大きいシャツを小さくすることができるので私みたいに兄弟がいる場合にはミシンがすごく役に立ちます。
場合によっては節約にもつながります。私たち家族はミシンがあるおかげで様々なものに対して節約をすることができました。
そのようなことによってミシンが家族にとって欠かせないものになりました。
最後に
私は、私の保育園からの幼馴染で、信頼できる友達にミシンについてのインタビューができてとてもうれしく感じました。
また、ミシンを通して幼馴染の苦労や成長を感じ取ることができました。
とくに、彼が母子家庭であり、5人兄弟の長男であることから、とても苦労していることは理解していましたが、これほどまでに苦労しているとは知らずに、これほど素晴らしい兄はいないのではないかと私自身感じました。
また、彼とは高校入学を機に別々の道を歩むこととなり、しばらくの間連絡も取っておらず久しぶりに再会したのですが、数年前よりも何倍もたくましく見え、自分自身彼が幼馴染であることを誇りに感じています。
彼に比べて私は進学校に入学をしたためミシンを取り扱う機会は全くなく彼のようにミシンを使って、弟にシャツを作ってあげたり、家族全員が新型コロナウイルスに感染しないように全員分のマスクを作ってあげることはできません。
そのため、大学生活という自由な4年間の間にミシンを使う技術を習得して、彼のようにミシンを使って人だけではなく、社会に対しても役に立つような人物にならなければならないと強く感じました。
また彼にインタビューをする中で、一番印象に残っているのは、ミシンを有効活用することができれば節約につなげることができるということでした。
確かにスーパーなどでマスクを毎回買うよりも、布とマスクゴムさえあれば、ミシンを使用することによりいくらでもマスクを作ることができます。
また、洗えば何度も使用することができるので現在のようなマスクが必要不可欠な生活においては大幅に節約することができると思い、彼にすごく共感しました。
私も早くミシンを使う技術を習得して、実家に帰省した際は、現在の生活で必要不可欠であるマスクを作り、家族に配ってミシンを通して親孝行をしていきたいです。
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