星由里子をモデルにしたブラザーミシンの広告

ミシンの広告
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ブラザーミシンの広告

東宝=星由里子
今年もブラザーとともに
明けましておめでとうございます
東宝 星由里子(サイン)

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広告リード文

ブラザー製品のご案内役として登場して以来、まる2年。 皆さまとすっかりおなじみになりました。 私たちお嫁入り前の女性にとっては、 ブラザーのつくりだす製品は注目の的。というのも、 花嫁道具として欠かせないミシンをはじめ編機、洗たく機、 冷蔵庫、掃除機などいずれも、 幸せな家庭づくりの必需品ばかりですものネ。 優秀な技術と高度な品質、ゆきとどいたサービスは、 やはりブラザーだけのもの…。 私もブラザー製品の愛用者として、 ブラザーに応援をつづけてまいります。 ことしは花嫁姿で活躍です。どうぞよろしく

ブラザー・ミシン 「婦人画報」1966年1月号、6頁。

広告リード文批評

この頃(1966年)にはブラザー社が多角経営に乗り出していたことが分かりました。左下の取扱製品による形容は「ミシン・編機・家庭電器製品・事務機器」となっています。
文章と写真と接合させると、左方にミシン2台(左側のミシンは刺繍ミシンか、下の台の用途は?)とミシン入れと思われるケース1個、手前がタイプライター2点、右手前から編機、掃除機、洗濯機です。これらの中央奥にドレスを着た星由里子がブーケを持って笑顔で立っています。
バリバリの近代家父長制の光景ですが、炊事部門の家電製品がありません。掃除・裁縫・編物・洗濯…。ただ、タイプライターの家事が想像できません。近代家父長制を女性側から支えるのが「お嫁入り」と「花嫁」という言葉で、男性家族と結婚すると宣言する点で広告リード文を少々痛々しく読みました。
星由里子は高度成長期頃の映画史を調べいると必ず出てくる東宝所属の女優です。2018年に亡くなりました。
1958年に

東宝が宝塚歌劇団東京公演にちなんで募集した「ミス・シンデレラ娘」に選ばれ芸能界へ

とあります。
出典 星 由里子|女性俳優|東宝芸能オフィシャルサイト

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