この記事はいただいたエピソード「ブラザーミシン「シルフィーEL135」にたどる若き日の思い出」を紹介しています。
インタビュー対象者は母です。また、私自身の思い出も含まれています。ミシンのメーカーはブラザーでミシンの番号はシルフィーEL135です。
はじめに
今回のエピソードを書こうと決意したものの、正直最初は戸惑いました。
エピソードの形式が細かく指定されており、何よりもテーマがミシンだったからです。
ミシンを使った経験が人生で一度しかなく、ミシンについて深く考えたことがなかったからです。
しかし、今回のエピソード作成にあたり、母からミシンの話を聞いたり、小学生時代を回顧したりすることで、ミシンに関わらず、モノには思い出が宿っていると感じることができました。
このエピソードでは、ミシンに関する概要、ミシンの使用エピソード、ミシンを教わった人や組織、登場するミシンの現状について述べたいと思います。
また、今回の調査を通じて感じたことを細かく述べたいと思います。
ミシンに関する概要
ミシンの購入の経緯は、子供(長女)の成長に伴いすぐに小さくなってしまう衣類を他のものに再利用しようと考え、購入しました。
また、母が洋裁の学校に昔通っていたこともあり、小さい頃は母に教えられながらたくさんの服を作り、趣味の一環として購入しました。
詳しい西暦は覚えていませんが、クレジットカードで購入したと思います。
ブラザーミシン「シルフィーEL135」にたどる若き日の思い出
ミシンの使用エピソードを母から見た視点と私から見た視点といったように、同じ出来事を違う視点で見たら面白いと思ったため、二つの視点から述べたいと思います。
母からの視点
息子の小学校では家庭科の授業で、ミシンを使ってエプロンを作る時間がありました。
一緒にエプロンの柄を選び、初めてミシンを使ってものを作ることからどのような出来になるのかを楽しみにしていました。
しかし、息子は昔から不器用なこともあり、作るペースが他の子たちより遅く、家で宿題として進めなければならなくなりました。
幸いミシンを持っていたことから、宿題を行うことが出来る環境は整っていたのですが、やり方が難しくわからないというので、教えながら宿題をすることにしました。
息子がミシンの糸のセットの仕方もわからなかったので、授業をしっかり聞いていなかったのだと思ったのですが、驚くことに時間節約のために糸のセットをせずに授業を行っているということでした。
小学生ということもあり、真っすぐ縫うこともできず、不格好になってはしまいましたが、何とか完成することができました。
息子にミシンの使い方を教えている時、今は亡き母が女の子だからミシンぐらい使えなければお嫁にいけないと言い私にミシンの使い方を教えてくれた日のことを思い出しました。
当時自分でものを作れることがとてもうれしくたくさん作りました。
現代では安く衣類を買うことが出来たり、いらなくなった衣類をネットのフリーマーケットに出したりできる時代になり、ミシンの役割が減ってきているように感じますが、既製品を買うだけではなく、何かを作る楽しさを現代の子には知ってほしいと思いました。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、家にいる時間が増えてきたので、今回のインタビューをきっかけに、ミシンで何か作ってみたいと思います。
私からの視点
私の小学校では調理実習で使うエプロンをミシンの練習を兼ねて、自分たちで制作しました。
二人一組でミシンを使わなければならないことや、友達とおしゃべりしていたこともあり、時間内に終わらず(終わらせる気もなく)家での宿題になりました。
ミシンを使っているとはいえ、お店で売っているように綺麗にできず、完成品を買えばいいとさえ思っていました。
宿題になったので母にやってもらおうと思っていましたが、一緒にやることになりました。試行錯誤しながらやってみたものの、仮止めのピンも一緒に縫ってしまいやり直すことになりました。
ボロ布を使って母にお手本を見せてもらったところ、非常に綺麗に縫えており、どうしたらこんなにも綺麗にできるか不思議に思い聞きました。
母は昔、祖母から裁縫やミシンを教わったと言っており、ミシンを使っている祖母を見たことがなかったので、驚きました。
祖母は三人の子供を育てつつ、その傍ら服を作り地元の週1回ほどのマーケットで売っていたそうです。昔は現在と異なり安くて品質の良い服を大量に売っているところはその地にはほとんどなかったそうで、家で服を作り売っている人も多かったそうです。
そのため裁縫やミシンの技術が高い人が多かったそうです。その話を聞き小学校の同級生の女友達を思い起こしましたが、裁縫ができる人や、ミシンのやり方を知っていた人はいませんでした。
時代が変化しているのだと感じました。
そのような話をしながら、うまくは出来ませんでしたが、何とか完成させることが出来ました。
私がミシンを扱ったのは、その時だけでしたが、違う時代の話や、ミシンを経験することができたので、とても良い時間を過ごすことが出来たと思います。
ミシンを使う技術を教わった人や組織
私がミシンを教わったのは、小学校の先生と母からです。
母は、祖母と学校で教わっていますが、私が教わった時間よりも昔はもっと時間数が多かったそうです。
ミシンの現状
ミシンは現在長い間使われておらず、今回のエピソードのために久しぶりに押し入れから出してきました。
これまで話したことで念頭においたミシンで先述した思い出のミシンです。
終わりに
今回の調査を通じて、二つのことがわかりました。
ミシンの使用機会
一つ目は、ミシンの使用機会が減ってきていることです。
ミシンのエピソードを提示された時、多くの友人からミシンを所持していないと言う話を聞きました。
また、我が家でも長年にわたってミシンを使っておらず活躍の場を失っていました。
近年人々の環境への意識が向上してきたこともあり、古着やフリーマーケットアプリでの中古品の売買が盛んに行われています。
中古品を買うことだけではなく、傷んだり破けたりしてしまった時に、直すこともとても大切なことだと思いました。ミシンの使用回数を増やして上手に環境問題に取り組んでいくことが大切だと思いました。
洋裁学校が盛ん
二つ目は、具体的な学校名などはわかりませんでしたが、祖母の時代には洋裁学校に通っている人が多く、育児や家事をしながら服を作ったりしていたことです。
そのことからも現在よりも多くの人が洋裁を身近に感じていたということです。
現在ではボタン一つとれてしまったら、安くて品質の良い服を簡単に買えてしまうため、捨ててしまうことも少なくありませんが、当時の人から見たら信じられないことだと思います。
日本の経済成長とともに大量消費社会になり、直したり作ったりすることが少なくなってきてしまっていることは、残念なことだと思います。
感想
エピソードにもあるように、自らの手で作成したものは思い出に残りやすく、大切に使用することが出来ると思います。
だから、衣類が大量に消費される社会においても、ミシンはとても重要な役割を果たすので、存在感を大いに発揮してもらいたいと思いました。
以上のことを踏まえて、私自身もたまにはミシンを使っていきたいと思いました。
また、SNSなど時代に合ったツールを活用し、完成品などを投稿することによって普段ミシンを利用しない人たちがミシンを利用するように促していきたいと思いました。
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