愛の詰まったミシン:ブラザーエリートZZ3-B303
この記事では「愛の詰まったミシン」と題した、ブラザー社の「ブラザーエリートZZ3-B303(スーパージグザグ303)」の思い出を紹介しています。
ミシン所有者とあなたの関係
ミシンは、学生の母が所有しているもので、現在も使われています。
そのミシンを所有している方はあなたから見てどなたに当たりますか?
写真のミシンは、私の母が所有しているもので、現在も使っています。
その方の生年やミシン利用期間の西暦や居住地(市群レベル程度)
母は1968年生まれで、このミシンは母の嫁入り道具で、私の曾祖母に買って貰いました。
兵庫県三田市と和歌山県紀の川市で、合計約24年間使用しています。
ミシン本体について
ミシンのメーカー
ブラザー工業株式会社。
ミシンの機種
ブラザーエリート ZZ3-B303 スーパージグザグ303(機種番号:NO.50511258)。
- 定格電圧:100V
- 定格消費電力:60W
- 定格周波数:50/60Hz
- ランプの消費電力:8v 2.4w
- MADE IN TAIWAN
ミシンの購入年
1995年9月
ミシンの性能
このブラザーエリートZZ3-B303は、ボタン一つで速度調節ができるので、縫い目が曲がらずにまっすぐ縫うことができ、ミスが減りました。
また縫うときは、最初と最後のスピードを遅くしなければいけないので、ボタン一つで簡単に調節できることは便利でした。
針に糸を自動で通せるので、細い針の穴を見なくても良く、糸の色を変えるときなど、作業が早くできて助かりました。イライラしなくてすみました。
ギザギザ縫い(ジグザグ縫)ができるので、布を切った時に端の方から糸がほつれてきても、この縫い方をその場所にすると、ほつれをカバーできます。
他のやり方で行うと厚みが出てきて作品に支障をきたすので、ギザギザ縫いは大切でした。
悪い点は、厚い布が縫えないことです。
なので、雑巾などは薄くしか縫うことができませんでした。それ以外はとくに悪いことは無かったそうです。
ミシン技術の習得先
母が中学生の時、学校に雑巾を持って行くために、私の曾祖母(当時62歳)に教えて貰いました。
そして、余った布でたくさんの縫い方を教えて貰ったそうです。
さらに、母が高校生の時、和歌山県立粉河高校での家庭科の授業で、スカートを作るときに教えて貰ったそうです。
その時、ギャザーを縫うことが難しかったそうです。
その後は、手芸の本などで独学で経験を積み、巾着袋やエプロンを作りました。
ミシンの使い道
主に私や妹の幼稚園の道具を作るためにミシンを用いました。
私は幼稚園児の時、兵庫県三田市の松が丘幼稚園に通っていました。
この幼稚園は「持ち物は出来るだけ手作りのものを持ってくるようにする」という方針だったので、たくさん作ってもらいました。
以下にまとめていきます。
スタイ(涎掛け)
私が赤ちゃんの時に作りました。
青色で、機関車トーマスの柄の布でつくり、首のところはマジックテープを縫い付けました。直線縫です。
ベビーカーのカバー
これも赤ちゃんの時ですが、よくベビーカーの持ち手のところをよく舐めたので、清潔さを保つために作りました。直線縫です。
ランチョンマット、フォークなどを入れる袋
これは、私が幼稚園の時に作りました。デニムの生地に直線縫でファスナーを付け、布端がほつれてこないようにかがり縫い(縢縫)を施してあります。
サイズは、横13センチ 縦20センチです。
中央には名前のアップリケをアイロンでひっつけているのですが、とれてこないように上から抑え縫いしてあります。
今でも大切に保管しており、糸がほつれること無く、綺麗な状態で残っているのですごいと思いました。
座布団
これも幼稚園の時に作りました。サイズ規定があり、市販のものでは代用できなかったので作りました。
デニム生地の布に、椅子に引っかける為のゴムをかがり縫い(縢縫)でとれないように縫い付けました。
手提げ袋
これも幼稚園の時に作りました。
小さい子供が持って地面に引きずらないように、何度も私に持たせて高さを調節しました。持ち手がとれないようにかがり縫いできつくしてありました。
コップ入れ
これは、妹が保育所の時に作りました。
ディズニープリンセスのピンクの生地に、紐を通し、巾着袋の形で作りました。直線縫です。
まとめ
他にもたくさんの物を作ったそうですが、かなり昔の事なので忘れてしまったそうです。
衣類などを作るよりも、入れ物や小物をたくさん作ったようです。
また、有償で作ったことは無く、すべて家族向けのために作りました。子供の喜ぶ顔を想像して作ったそうです。
ミシンの現在
私や妹が中学校に進学するにつれて、ミシンを使う機会も減っていきました。そして、約5年間は押し入れに入ったままでした。
しかし、今年、私の従兄弟が保育所に入所するにあたり、お昼寝用のシーツを、大きいバスタオルで作るためにミシンを使いました。
バスタオルの四方にゴムをとりつけ、敷き布団にかけられるようにしました。サイズ規定があり、調整することが難しかったそうです。
その他にも、上靴入れや座布団などを作りました。かなり久しぶりにミシンを使ったので、壊れていないかとても心配でしたが、昔と変わらず動いてくれたので良かったです。
5年ぶりの小物作成だったので、腕がなまっていないか不安だったそうですが、昔の経験は鮮明に自分の腕に残っていたそうです。とても楽しかったようです。
また、二人目の従姉妹も生まれたので、これからもフル稼働することになると思います。写真の通り少しボロボロになっているのですが、これからも頑張って欲しいです。
ミシンへの思い入れ
以下の「私」は「母」であり、母が答えてくれたミシンへの思い入れです。
今は家庭にミシンのある家も少なくなりました。私と同世代でもミシンを持ってない人が多いです。何もかもお金を出せば買える時代ですから。
このミシンは、私の祖母と母が手芸を好きだったこともあり、嫁入り道具として持たせてもらいました。
そのお陰で、子供たちに色々な物をつくることでき、母の愛情を感じてもらえたかと思います。たくさんの失敗作は作りましたが、出来上がった色々な物を見せた時の喜んだ笑顔が思い出されます。
子供たちが大きくなりミシンを使うことがほとんど無くなりましたが、今度は弟の子供のために、また使用することになりました。
ミシンを使っていると自分の子供が小さかった頃のことを色々と思い出し感慨深いものがありました。
そして、このミシンをたまには使用して、今度は孫のために何か作れたら幸せだと思っています。
ただのミシンと言えばそれまでですが、母としての愛情を形にすることができたミシンには感謝しています。一生手放すことは無いでしょう。
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