デュルコップ 255:刺繍ミシン

デュルコップ社
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デュルコップ 255:刺繍ミシン

これは、デュルコップ社の刺繍ミシンです。型番は「255」。
平縫刺繍縫用。
花や茎、結び目(節)、サンドステッチ(砂地縫)、モースステッチ(沼地縫)などのすべての平縫に適します。
また結び紐の刺繍、レース、モチーフ(意匠)や服地の一部(ハリツケ飾)の縫い付け、継ぎ合わせ(アップリケ)などもできます。
1本針と2本針の2種類があります。
速力は2000です。うち「255-20」と「255-25」は速力が1400です。

デュルコップ 255:刺繍ミシン


デュルコップ 255(刺繍ミシン)の縫見本は下のとおりです。

デュルコップ 255(刺繍ミシン)の縫見本


番号にあわせて説明を加えておきます。

  1. トリコット地に刺繍したものです。
  2. 敷布やテーブル布に使用した組み合わせ文字です。
  3. 長いオーバーステッチと沼地縫による刺繍です。
  4. リンネル地へ平縫で結んだものです。
  5. 平縫・穴刺繍(255-101、255-111)。
  6. 敷布に平縫(砂縫・沼縫・節縫など)刺繍をしたものです。
  7. 右下のイラストは二色刺繍と輪刺繍を施したものです(255-20、255-25)。
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類似機種

デュルコップ 255(刺繍ミシン)シリーズの速力は、いずれも2000です。

  • 255-1…1本針平刺繍ミシン。作業空間232×150ミリ。横装置に脇の手廻輪が付いていて、縫幅は9mmまで、刺繍糸か人造絹系を使います。
  • 255-11…長装置で縫幅は9mmまで。刺繍糸か人造絹糸を使います。
  • 255-20…横の2本針平刺繍ミシン。多色刺繍用。調整筒と転轍機によって直径100mmまで調整できる円刺繍の台、さらにオーバーステッチの調整ができる局限との双方が付いています。頭部覆に固定してある紐導機は、上方へ向きを変えることができます。オーバーステッチの最大の長さは針の間隔を含めて9mmです。刺繍用糸だけを使います。
  • 255-25…「255-20」と同じものですが、こちらは長装置です。刺繍糸だけを使います。
  • 255-100…横の穿孔刺繍ミシンで敷布類、卓布類、婦人下着類、婦人の上部着(ブラウス、ワンピースなど)衣服の穿孔刺繍作用に使います。孔縫い挿入物と台の交換によって、直径2mm〜13mmまで作られます。針の零の位置は右です。膝上げによる台の通風装置踏板によるオーバーステッチ調整装置があります。踏板を離すと針は零の位置に帰り、ミシンの静止までに少しだけ縫い続けます。刺繍糸か人造絹糸を使います。
  • 255-110…「255-100」と同じものですが、こちらは長装置です。刺繍糸か人造絹糸を使います。
  • 255-101…横固定の穿孔・平判繍ミシンです。敷布類、卓布類、婦人下着、婦人の上部衣服の穿孔や平刺繍に使います。(1)穿孔刺繍の調整:オーバーステッチの調節は膝上げを使います。通風台は連結した踏板を離せばOKです。2mmから13mmまでの孔の大きさは台と孔縫い挿入物の交換によります。連結踏板を圧し下げると、まずはじめに台が下がり、さらに圧し下げるとミシンは連結されます。孔の仕上げを離すことによって最後まで縫います。(2)平刺繍の調整:オーバーステッチの調節は膝上げにより9 mmまで調整できます。穿孔刺繍作用から平刺繍作用への転向は穿孔刺繍台の捻子を回すことで可能です。平刺繍挿入物を穿孔刺繍挿入物に交換したり針率を調節したりする場合は右へ、中心外れ調節の曲げによれば平裂目縫に適します。刺繍糸か人造絹糸を使います。
  • 255-111…「255-101」と同じものですが、こちらは長装置です。刺繍糸か人造絹糸を使います。

出典 蓮田重義編『工業用ミシン綜合カタログ』工業ミシン新報社、1958年

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