ミシンの思い出「ミシンはどんな時でもそばに:シンガー スタイリスト」をご紹介しています。
ミシンの所有者はインタビューアーの祖母です。
インタビューアーが実家に帰れる時間がなかったため、電話で取材されました。
祖母は1942年に生まれ。結婚してからずっと福井県坂井市に住んでいます。
ミシンの購入年は2014年。ミシンの利用期間は50年間(26歳~77歳)です。
シンガー・コンピューターミシン「スタイリスト プレミオⅡ スーパーデラックス 6790SDX」について
ミシンのメーカー
株式会社シンガーハッピージャパン
ミシンの機種
- シンガー・コンピューターミシン「スタイリスト プレミオⅡ スーパーデラックス 6790SDX」。英語表記は「SINGER STYLIST PREMIO II SUPER DELUX 6790SDX」
- シリアル番号:HFU7102603
- 定格電圧:100W
- 消費電力:45W
- 周波数:50/60W
- MADE IN TAIWAN
ミシンの性能
良かった点
自由な縫い方
祖母は何十年も前からミシンを使用していましたが、5年前にシンガー社の「スタイリスト プレミオⅡ スーパーデラックス」に買い換えました。
良かった点は、縫い方が自由に変えられることです。
基本的な直線縫、ジグザグ縫、しちかがり縫(スカートを補修する際に使う)、まつり縫などを祖母は使っています。ボタンホールもつけられ、パッチワークなどにも使うことができます。
頑丈さ
糸が途中で切れることもなくなり、針も折れません。どんなに厚い布でも対応できます。
安全保障
半年に一度、点検しに来てくれるそうで、故障もなく使っています。
悪かった点
上糸のつけ方が、これまでのミシンよりも複雑になった点です。
ミシン技術の習得先
大体は本(説明書など)を読んで勉強したそうです。
今でも読めばわかるそうです。
祖母は結婚したての頃(当時26歳)にミシンについての本を買って技術を習得したそうですが、本の題名などは覚えていないそうです。
シンガー・コンピューターミシン「スタイリスト プレミオⅡ スーパーデラックス 6790SDX」の使い道
ミシンの所有者はミシンをどのようなことに使いましたか?
祖母は、主に服を作ったり直したりすることに使いました。
自分用にも他人用にも作りますが、他人から依頼されることのほうが多いそうです。
誰のために何を作ったか、作ったものを具体的に書いてください。また使った縫い方(かがり縫い、まつり縫いなど)も。
ブラウス
自分用です。
布は私が小さい頃に着ていた服で、もう着なくなったものを使用しています。
一から大きさを図って切るところからはじめます。
縫い方は直線縫、ジグザグ縫を使います。ボタンホールもつけられるのがとても良いそうです。
スカート、ズボン
スカートは友達に頼まれて、そのお友達のスカートを作ってあげたそうです。
そのときはファスナーをつけて、穿きやすさにこだわりました。もちろん腰の位置には、ゴムも入っています。使った縫い方はまつり縫です。
スカートの裾の解れ止めも行なっていました。
私が高校で穿いていたスカートは裾が解れやすかったので、解れたら直ぐに祖母のところに持っていって直してもらいました。使った縫い方は「しちかがり縫」です。
かばんの補修
これは私のためです。
中学生の時、教科書をすべて持って帰らなければいけませんでした。
私はその重い学校用のリュックを背負いながら走る時や、右肩でしか背負っていなかった時もありました。
そのため、右肩のショルダーストラップが切れてしまいました。そんな時に新しいのを買わなくていいように元に戻してくれました。使った縫い方はジグザグ縫です。
雑巾
祖母は、汚れたり、穴が開いている使い古されたタオルを雑巾として使おうとしていました。
分厚くするために折って縫ったそうです。
無償労働か有償労働かの区別も入れて下さい。
祖母は自分のため、家族のためにミシンを使用してきたので無償労働です。
また、友達用にミシンを使った場合も無償労働でした。
ミシンの現在
今でも祖母はミシンを使っています。月に2回程度です。
私たち孫はもう大きくなってしまったので、私たちには作ることがなく、自分用の服を作っているそうです(とくにスカート)。
あとは、お友達に頼まれたときにジャケットの裾を短くする作業もするそうです。
ミシンへの思い入れ
祖母は、ミシンは買い換えてきたといえども、結婚してきてからずっとミシンを使い続けてきました。
スカートやブラウスを作るなどの一からの大規模な作業はもちろんですが、裾を短くする、サイズを小さくするために縫い直すなど、ちょっとしたことでも全てミシンを使ってきたそうです。
大きな作業から細かい作業まですべて一台で終わらしてしまうミシンは、祖母にとって生活必需品だそうです。
リビングにある透明な棚にしまってあり、どんな時でもそばにあります。だから、祖母がミシンに対してもつ感情は、愛しい、感謝、という暖かい言葉でした。
今回、取材をするにあたって最初は母に話を聞きました。しかし、母はもう使わなくなってしまっているし、そんなに思い出もないとのこと。
逆に「おばあちゃんに聞いてみたら?」とアドバイスを受け祖母に取材をしました。
私はミシンを学校の授業でしか使ったことがありませんでした。
だから、祖母がこんなにもミシンを必要としていて、愛着を持っていることに非常に感銘を受けました。
と同時に、母と祖母の親子間でミシンへの思い入れに大きな差があることにとても驚きました。私と母は、ミシンの利便性をよく理解できていないことに気づきました。
母も、取材の時に一緒に話を聞いていたので、祖母の話に共感し、もう一度家にあるものを引っ張り出して使ってみるそうです。
こうやって、昔からあるものの良さにもう一度気づくということはとても良い影響でした。これからもミシンを大切に使って欲しいです。
コメント 感想や質問をお寄せください♪