この記事では「思い出は私と姉に作ったエプロン」と題した、ジューキ社「ALLOWNE HZL-008N」の思い出を紹介しています。
ミシン所有者とあなたの関係
ミシンを所有しているのは母です。母は1967年生まれです。
1994年から2007年までの13年間使用していました。居住地は高知県香美市です。
ミシン本体について
ミシンのメーカー
ジューキ株式会社
ミシンの機種
ジューキ ALLOWNE HZL-008N(製造番号:101690)
ミシンの仕様
- 定格電圧:100V
- 定格消費電力:90W
- 定格周波数:50/60Hz
- ランプ消費電力:5W(12V)
- Made in Japan
ミシンの購入年
1994年
ミシンの性能
このジューキミシン ALLOWNE HZL-008Nには糸切りボタンがあり、ボタンを押すと自動的に下糸が切られたため楽だったそうです。
また、返し縫いスイッチもあり、スイッチを押している間だけ返し縫いができました。
低速だったため綺麗に縫うことができたようです。それに加え、糸調子も調節することができ、丈夫に作ることができました。
画面に表示されている縫い目の模様を押すと、その縫い目になるため非常に使いやすかったそうです。
また、模様を選ぶと自動的に適正な縫い目の長さになるため、自分でセットする必要がなく助かりました。
さらに誤操作すると画面にメッセージが表示され、教えてくれるのですぐに対処でき、パニックにならずにすんだそうです。
ミシン技術の習得先
母が最初にミシンを習ったのは小学校の家庭科の授業です。高知県にある山田小学校で習いました。1977年、小学4年生の時です。
それから裁縫が好きになり、家でもいろいろ作るようになりました。中学校、高校に通っている頃は部活をしていたため、時間がありませんでした。
しかし、大学に進学をしてからは自分の時間が取れるようになり、洋裁教室に通い始めました。
1989年~1998年の約9年間通いました。高知県香美市土佐山田町にあった洋裁教室です。洋裁教室に通うのをやめてからは家で作るようになりました。
思い出はジューキALLOWNE HZL-008Nで私と姉に作ったエプロン
ミシンの所有者はミシンをどのようなことに使いましたか?
母自身の服や姪、また娘(私と私の姉)の服を作ることに使いました。
姪のためにコートを作りました。紺色のウール地です。襟とボタンを大きめにし、また襟に白線を入れセーラー服っぽく可愛く仕上げたそうです。これは直線縫を使いました。コートの下の裾の部分は手縫いでまつり縫をし、ボタンも手縫いでつけたそうです。
母自身と姪のためにジャンパースカートを作ったそうです。チェック柄のウール地です。上下が繋がっており、上は袖なしで下はミニスカートで当時流行っていた形です。これにも直線縫を使ったそうです。また、コートと同じくまつり縫は手縫いです。
私と姉にはワンピースを作りました。花柄や水玉柄の布を使ったそうです。これも直線縫いを使い、まつり縫いは手縫いです。私と姉が幼稚園で使用していた手提げかばんも作ってくれました。それぞれが好きなキャラクターの柄の布を使いました。これも同じく直線縫いです。
私と姉がお手伝いをしたくなるようにエプロンも作ってくれました。これも直線縫いを使いました。
以上は趣味として作っていたため、すべて無償労働でした。
ミシンの現在
自分や姪、また私たち娘のためにたくさんの物を作り、作りたいと思うものがなくなったそうです。また、安くてかわいい既製品の服が出てきたことが一番の大きな要因だったそうです。
丈夫で長く使える服を作ろうと思うと布もそれなりの値段がしてきます。可愛く仕上げるためにはボタンや糸なども買わなければなりません。それならば既製品の服を買った方が安いと思ったそうです。
また、仕事が忙しくなり、費やす時間がなくなったことも使わなくなった理由の一つです。それに加え、子ども服を売るお店もたくさんでき始め、私たちが小学校中学年頃からほしい服を自分たちで選び始めたので作る必要を感じなくなったようです。
このような理由から使う回数が減っていき、物置の一番奥にしまわれるようになりました。ミシンを使わなくなった後もポーチやポケットティッシュ入れなどの小物は作っていましたが全部手縫いでした。現在は全く使用していません。
ミシンへの思い入れ
小学校で裁縫を習い、ミシンが使えるようになりました。それから裁縫が趣味になり洋裁教室に通い始めました。いろいろな物を作っていると祖母がミシンを買ってくれたそうです。
最初の頃は自分の服を作っていましたが、姪が生まれてからは姪の服も作るようになりました。自分が作った服を着てくれているのを見ると嬉しかったそうです。
そのような姿を見ると、作り甲斐を感じました。
また、喜んでくれたり、大事に着てくれている姿を想像すると作るのもとても楽しかったそうです。
一番思い出に残っていることは私と姉に作ったエプロンです。お手伝いをなかなかしない私たちに母はどうしたらやる気になってくれるのか悩んでいたそうです。
その時、可愛いエプロンを作ればそれが着たくてお手伝いをしてくれるのではと考えました。私たちに好きな生地を選ばせ、ボタンやワッペンを付け可愛く仕上げたそうです。
それを作ると私と姉は母が作ったエプロンが着たくてお手伝いをどんどんし始めました。自分が作った物を着てニコニコ嬉しそうにしている娘の姿を見て裁縫が好きで良かったと思ったそうです。
また、手作りの物は買った物よりも愛着がわき、着られなくなった後もいとこにあげたりしていました。私たちが本当に気に入っていたものは布を切って、ハンカチに作り替えたりしていたそうです。工夫をすればいろいろな物に自分で作り変えることができるため、ミシンを買ってくれた祖母に感謝しました。
私たちが成長するにつれ、自分で欲しい服を選び始めたことによって既製品を買うことが増えました。作ることも減り、ミシンもださなくなり少し寂しく感じたようです。
今回ミシンについてのインタビューをされて、久しぶりにミシンを出しました。とても懐かしく、また何か作りたいと思ったそうです。
コメント 感想や質問をお寄せください♪