ジャノメミシン エルナ5100型
この記事ではジャノメ社「エルナ5100型」の思い出を紹介しています。
ミシン所有者とあなたの関係
そのミシンを所有している方はあなたから見てどなたに当たりますか?(祖母、母の姉など)
母が所有しているミシンです。
その方の生年やミシン利用期間の西暦や居住地(市群レベル程度)
母は1960年生まれで、京都府京都市でミシンを使っていたようです。
ミシン本体について
- ミシンのメーカー:ジャノメ
- ミシンの機種:エルナ5100型
- シリアルナンバー:No.843706150
- ミシンの購入年:2009年
ミシンの性能
母曰く、最低限使えるが満足なものでなかったようです。
理由としては、前から大切に使っていたミシンが壊れ、買い替えるにあたり母は、裁断と裁ち目かがりが同時にできる高性能なミシンが欲しかったが、入用だったため、急ごしらえで性能は普通で比較的廉価であったジャノメミシン エルナ5100型を選んだようです。
そのため、最低限使えるが欲しかったものではない為、満足していないといった具合です。
しかし、私は満足できなかった部分は、後述のミシンへの思い入れと深く関係があると思います。
ミシン技術の習得先
母は、独学でミシンの技術を習得したようです。
主にミシンについていた説明書、または布地を購入した際についてくるカタログなどで学び、実践を通して習得していたようです。
理由として、祖母はミシンを全く使わなかったようで、その他の周りの人もミシンを使っている人がほとんどいなかったため、誰かに教えてもらうことはなかった、と述べています。
ミシンの使い道
母は自分、家族または、ボランティア用でしかミシンを使っていません。
そのため、使い道は無償労働のみです。
1978年頃に自分のスカートを作ったようです。縫い方は直線縫、まつり縫い、ほつれ止めです。
1998年~現在に至るまで自分のズボンの裾直しを行っています。縫い方は直線縫いです。
2001~2003年の毎年、幼稚園通学するにあたり、私用の体操服入れや上靴入れを作ってくれました。縫い方は直線縫いです。
2004年に妹の保育園のバザーの出品にコップ入れとポケットティッシュ入れを作っていました。縫い方は直線縫いです。
2004~2010年の毎年、給食袋(コップと箸入れ)とランチョンマットを作ってくれました。縫い方は直線縫いです。
2009年頃に区民有働会用のゼッケンを縫っていました。縫い方は直線縫いです。
ミシンの現在
母は今でもミシンを使うことはありますが、前述の自分のズボンの裾直しを年に1回あるかないか、という頻度です。
母曰く、あまり使わない理由は、
- 子供が成長して、ミシンを使って何かを作ってあげる機会が減った、というミシンを使う目的の減少
- 布地から作るよりもユニクロなどの大手衣服店から安易にかつ、安価で服が手に入れられる、という環境の変化
- 元々誰かに習って使いだしたわけではないため、上手な方ではなかった、という技術に関すること
- 老眼のため作業がおっくうに感じられる、という身体の変化
- 元々ミシンが好きなわけではなかった
といった理由があるようです。
現在は押入れの中に閉まってあるのがデフォルトです。
ミシンへの思い入れ
母は、今使っているミシンに対しては、私の成長を共に見守ってきた存在である、という思い入れがあるそうです。
なぜなら、ミシンで私に作ってくれた体操服入れや給食袋、ランチョンマット、上靴入れなどは、時間の経過に合わせ作っていたからです。
それらのものを私は、毎日使っていたので毎日洗濯していました。そのためよく色落ちしてしまい、新しいものを使わせてあげたい、と思っていたそうです。
また、同じ柄ばかり使うわけにもいかないため、柄の流行り廃りやキャラ物の生地からデザインものへの生地へと変化をつけるよう心掛けていたそうです。
私の記憶にも確かに、新しいものを使わせてもらっていたという記憶があります。ミシンと共に私の成長を感じ、見守ってきたというのは、紛れもない事実である、と母は語ってくれました。
以上は今のミシンに対する母の思い入れについてです。
しかし、もう1台母が使っていたミシンがありました。
そちらのミシンも今のミシンと同等もしくはそれ以上に大切なミシンであった、と母は言います。
そのもう1台のミシンというのは、母が自分でスカートを作るのに使い始め、壊れるまでのおよそ30年近く持っていたジャノメのミシンです。
現在は本体がないため、憶測ですが1978年頃にスカートを作っていたため、ジャノメの電子エクセル814、もしくはエクセル813あたりではないかと思います。
このミシンは当時に、今は亡き祖父母からプレゼントされたらしく、値段は割賦販売でおよそ20万円近くだったようです。
当時にしては大変高価なものだったそうで、今思い返しても両親が一生懸命に働いて、プレゼントしてくれたことに対する感謝の念が浮かんでくるそうです。
そしてこのミシンは結果として、嫁入り道具にもなったそうです。
しかし、使用経過して30年過ぎたある日、ミシンで作業をしていると壊れてしまったそうです。
そして修理を望んでいましたが、部品の生産が終了しており、在庫がなかったようで買い替えるしか道が残されていなかった。
結局、使えないかつ直せないのに置いておく訳にもいかず、私や妹の為にもとりあえず買い替えることを選択し、捨ててしまったようです。
母は、もし修理さえできていれば間違いなく使っていた、性能も前のミシンの方が良かった、と両親に対する感謝や捨てた後悔、前のミシンに対する思い出、様々な思いを抱えた表情で私に語ってくれました。
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