親子のミシンの思い出
この記事では「親子のミシンの思い出」と題した、シンガー社「コンピューターCOMPUTER 7900DX」、ジューキ社「糸取物語 BL65EX」、同じくジューキ社「JUKI SL-280EX」の思い出を紹介しています。
ミシン所有者とあなたの関係
シンガー社「コンピューターCOMPUTER 7900DX」、ジューキ社「糸取物語 BL65EX」、ジューキ社「JUKI SL-280EX」、これらのミシンは母が所有しているものです。
1974年に生まれた母は、1999年に家庭用ミシン(コンピューターミシン)、2009年にロックミシン、職業用ミシンは2011年に京都府亀岡市で購入しました。
ミシン本体について
家庭用ミシン
- メーカー:シンガー
- ミシンの機種:COMPUTER 7900DX
- 購入日:1999年頃
- 定格電圧:100V
- 定格消費電圧:75W
- 定格周波数:50/60Hz
- ランプ消費電力:2.4W(8V)
- モデル:7900DX
- 製造番号:7016629
職業用ミシン
- メーカー:ジューキ
- ミシンの機種:juki sl 280ex
- 購入日:2011年頃
- 定格電圧:100V
- 定格消費電圧:95W
- 定格周波数:50/60Hz
- ランプ消費電力:ハロゲンランプ3W(12V)
- モデル:SL-280EX
- 製造番号:604345
ロックミシン
- メーカー:ジューキ
- ミシンの機種:baby lock
- モデル:糸取物語BL65EX
- 購入日:2009年頃
- 定格電圧:100V
- 定格消費電圧:120V
- 定格周波数:50/60Hz
- ランプ消費電圧:なし
- 製造番号:351824
母は一般の高校に進学し、家庭科の授業で裁縫に興味を持ちました。
その後、結婚する際に私の祖母に嫁入り道具として1999年に家庭用ミシンを訪問販売員から購入しました。
家庭用ミシンを購入してから私の服を作るために書店の本を参考にして、わからない事は手芸屋で聞いて習得したそうです。
ママ友に手作り市やネットで服を販売してみないかと誘われ本格的に裁縫をする様になりました。本格的に服を作るために2010年にロックミシンと職業用ミシンを購入しました。
家庭用ミシンは分厚い生地を縫うとすぐに故障してしまうのでボタンホールや模様編みの時のみ使用しています。
職業用ミシンは上糸と下糸の調整が自動ではないので、一度くるうと調整が難しい難点がありますが、分厚い生地を綺麗に縫う事が出来るそうです。
ロックミシンは4本取りのミシンにした事でより糸の消費が早い事が欠点ですが、シャツやニットなど伸びる素材で服を作る時や裾をかがる時や、身頃と身頃をつなぎ合わせる時に必要だと言っていました。
ロックミシンと職業用ミシンの購入時には種類がなかったので、とくに選ばないで買ったと言っておりました。
ミシンの使い道
初めては私が着るために子供服を作っていましたが、ママ友に手作り市やネット販売を誘われてから有償労働になり、子供服のみだけでなく、大人服やカバンなど様々な商品を販売しました。
今回はネットショッピングで販売していた主な商品を4つ紹介します。
まずは子供服と大人服
私の母は、服を作る時にとくに生地にこだわりました。
衣服は伸びる生地な為、ロックミシンを使い、ボタンホールはコンピューターミシンで仕上げました。縫い方は主に直線縫いで仕上げたそうです。
しかし、生地を強化し、縫い目が解れにくいようにジグザグ縫いをしました。
2つ目はディズニーのキャラクターであるダッフィーのコスチューム
コスチュームも子供服、大人服と一緒のようにロックミシンを直線縫いで仕上げ、解れやすい箇所にはジグザグ縫いをしました。
ダッフィーは30センチ程のぬいぐるみです。生地代が安い、一方で、小さく、子供のおもちゃである為、子供が乱暴に扱っても破れないように細かい作業まで丁寧に仕上げるように心がけたと話していました。
また、ぬいぐるみと子供がペアルックできるように、同じデザインの服を作った事もあるそうです。
3つ目はカバン
普通の布だけでなく、ビニールや撥水加工の生地、デニムを潰してカバンにしました。全てのカバンは直線縫いで行いました。
母は、人が持っていない様なカバンを作りたいという考えから、普通の生地以外の特殊な生地を扱うようになったそうです。
しかし、特殊な生地やカバンの持ち手は硬いので、力の弱いコンピューターミシンでは針が飛ぶ事や、目とびをして危険な作業でした。
そんな時に、職業用ミシンに変える事で安全で正確に縫う事ができるようになりました。
4つ目はベビーカー用の毛布
この商品は私の妹のために作った事がきっかけで、市販のベビーカー用毛布は足から冷たい風が入ってくる欠点がありましたが、それを解決した商品です。
内側がファーの素材で出来ており、コンピューターミシンでは上手に縫えないので、職業用ミシンを使って直線縫いで作りました。
ほとんどの商品を直線縫いで作ったそうです。職業用ミシンやロックミシンを持っていなかった頃は、縫った所が解れやすかったので、強化したい箇所はジグザグ縫いで作っていました。
しかし、購入後は、職業用ミシンやロックミシンは分厚い生地はしっかり縫う事ができジグザグ縫いをする必要がなくなったという事と、この2つのミシンは直線縫いしかできないという理由から全て直線縫いで仕上げるようになったと話していました。
ミシンの現在
現在、母は裁縫をする機会がとても減りました。
その原因は2つです。
1つは、裁縫をするきっかけは、母が作る服を私や妹に着せる為に作っていたからです。
現在、私たちは母の作る服を全く着なくなったのでミシンを使う機会が減りました。
2つ目は、個人的にネットで服を販売することは儲けが少ないと言っていました。
私たちが幼かった頃は働きに行く事が出来ず、ミシンで作ったものをネットで販売することによって多少の収入になっていました。
しかし、個人的に作っているので大量生産ができなく、一人では負担が大きい事。
また、発注、オーダーが増えてその度に生地を買いに行かなければいけない。ブランドではないので一商品あたり値段を高くできない。
私たちの生活費を得るには裁縫の収入よりも仕事に就いて給料をもらう方が稼げるので現在はミシンから遠ざかっています。
ミシンへの思い入れ
現在は、裁縫やミシンをする機会がなくなったが、仕事を辞めて時間に余裕ができれば、再び裁縫をしたいと話していました。
既製品にはないオリジナルの作品が出来、自分の子供が作った服を着てくれる事が一番の喜びだったそうです。
私は、現在、ブランドの服を買いがちですが、小学生の頃は母の作る服の機能面やデザイン性が好きで好んで着ていた事を思い出しました。
手作りのものはより人を喜ばす事ができるのではないかと私は考えています。
私の妹は現在小学校に通っています。
先日、家庭科の授業でミシンを使ったそうですが、上手いことできないで母と一緒に家のミシンを使って復習と予習をしていました。
ミシンに興味を持ってくれた妹を母は嬉しそうに見ていました。
ミシンは正しく扱えば長持ちすると考えています。
今あるミシンが代々受け継がれ、妹にはそのミシンで母のように自分の子供に服を作って欲しいと私は思っています。
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