ミシンのエピソード「押入れのミシン:ブラザー社コンパル・エースZZ3-B765」をご紹介しています。
ミシン所有者はインタビューアーの母で1970年に京都で生まれ、今も京都に住んでいます。
ミシンのメーカーと機種はブラザー社コンパル・エースZZ3-B765です。購入年は不明です。
ブラザー社コンパル・エースZZ3-B765
ミシンの性能
ブラザー社 コンパル・エース ZZ3-B765は私の祖母が購入したもので、購入の際の決め手などは一切わかりませんでした。
ただ母がこのミシンを使った際に驚いたことが5つあったそうです。
ボタンホール
1つ目がボタンホールです。
このミシンにはボタンホールをつけるための器具が別途でついており、その器具につけたいボタンをセットすることで、自動でボタンのサイズを測り、服などにボタンホールを作ってくれる機能があったそうです。
今まで母が使ってきたミシンではそのような機能はついておらず、この機能を初めて知ったときはとても驚いたそうです。
自動糸通し器
2つ目が自動糸通し器がついていることです。
今までは自分の手で針の孔に糸を通さなければならなかったのが、この機能がついたことで器具に糸をひっかけるだけで針に糸を通せるようになったそうです。
母も糸を針の孔に通すのはとても苦労していたらしくとても助かったそうです。
垂直全回転釜仕様
3つ目が垂直全回転釜仕様になっていることです。
今までのミシンでは垂直半回転釜仕様というのが主流だったらしく、垂直全回転釜仕様が使用されるようになったことで下糸のセットがとても簡単になったそうです。
返し縫
4つ目は返し縫ができるということです。
返し縫ができるようになったことで縫い始めと縫い終わりほどけにくくなったそうです。
ファスナー取り付け機能
5つ目はファスナーを簡単に取り付ける機能がついていることです。
これによって洋服やクッションカバーなどを自分の好きな布で作ることが簡単になり、いろいろなものを作ってみようかな、と思ったことがあったそうです。
ミシン技術の習得先
母は私の祖母からミシンの使い方を教わったそうです。
小学校の家庭科の授業でも少しだけ習ったそうですがその時のことはほとんど覚えていないと言っていました。
ミシンの使い道
母は、私と私の兄が学校で使う小道具を作ること以外では、ミシンをあまり使わなかったそうです。
ですので、母が私たちが学校で使うために作った小道具を上げていきたいと思います。
雑巾
雑巾を作る際、丈夫なものを作るために二度縫という技法を使ったそうです。
絵本袋
私がまだ幼稚園児だったころに絵本を持ち帰るために必要だったらしく、おもに直線縫を多用し持ち手の部分にはジグザグ縫いを使い丈夫に仕上げたそうです。
弁当袋
私が幼稚園と小学校に通っていた頃に主に使っており、直線縫を主に使っていたそうです。
上靴入れ
私が幼稚園と小学校に通っていた頃に主に使っており、布に厚みがあったのですが、普通のミシンでは縫うのが難しい厚みでもこのミシンでは簡単に縫うことができとても助かったそうです。
スモッグ
幼稚園に通っていた時につかっていたのですが、子供でも脱ぎ着しやすいように首回りと袖回りにゴムをいれ、伸縮しやすいニット用の糸を使い、主に直線縫で仕上げたそうです。
次に学校用品以外のミシンで作った物を挙げたいと思います。
クッションカバー
このミシンにはファスナーを簡単に取り付ける機能があったためクッションカバーを作るのに思い切って挑戦してみたそうです。
ベットカバーと枕カバー
主に直線縫とファスナーを取り付ける機能を使って作ったそうです。
破れた服の繕い
学校などのジャージは破れるたびに買い替えるのは勿体無いので、あて布をして主にジグザグ縫を使用して繕ってくれました。
ミシンは家事労働としてでしか使ったことはないそうです。
ですから無償労働です。
ミシンの現在
今では、母はミシンを全く使っていません。
その主な理由は3つほどあります。
ミシンを使う機会が減少
1つ目は、必要に迫られてミシンを使うということがなくなってしまたからです。
私や兄が幼稚園や小学校に通っていたころには、いろいろと手作りする必要があるものがありましたが、中学校や高校に通うようになってくると、必要なくなってしまったり学校で支給されるようになってしまったりと、作る機会自体が少なくなってしまいました。
それによりミシンを触ることもなくなってしまったそうです。
ミシンが思い
2つ目がミシンそのものがとても重いということです。
作る機会が少なくなってしまったとしても、何かを手作りしよう、といったような思いがあれば自然とミシンを使いますが、ミシンがとても重いということによってミシンを持ち出す気がなくなってしまい、使わなくなってしまったそうです。
ミシンの劣化
3つ目が糸が絡まるようになってしまったことです。
使う機会が減ってしまったことによって修理に出すことも必要と感じなくなってしまったらしく、そのまま放置することになってしまい、さらにミシンを使おうという気がなくなってしまったそうです。
ミシンへの思い入れ
母はあまり裁縫が得意な方ではなかったのですが、ミシンを使うと短時間で物作りができるため当時はミシンを使うのがとても楽しかったそうです。
とはいえ、正直なところ思い入れはほとんどない、といっていました。
昔からミシンを使って物を作ることもほとんどなく、今ではさらに減ってしまったので、ミシンを捨てようと考えていたそうです。
まとめ
今回、レポートを書くにあたって、まず初めに押入れからミシンを出すことから始めました。
このような機会が無ければミシンを注意して見ることもなかったので、いい機会になったなと思いました。
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