ジューキミシンをとおして語り継がれる技術と蘇る思い出

ジューキミシン
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この記事はいただいたエピソード「ジューキミシンをとおして語り継がれる技術と蘇る思い出」を紹介しています。

今回ミシンとの話を教えてくれたインタビューの対象者は、母親です。

1973年生まれで、2021年1月に48歳になります。

現在、愛知県名古屋市に住んでいます。

当時長く愛用していたミシンは壊れてしまい、機種などはよく覚えていませんが、現在でも新しく買い直したミシンを時々使用しています。ミシンのメーカーと機種はジューキミシン「エクシードHZL-F300JP」です。

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ジューキミシン「エクシードHZL-F300JP」

  • メーカー:JUKI
  • シリーズ:エクシードHZL-F300JP
  • 定格電圧:100V
  • 定格消費電力:65W
  • 定格周波数:50/60Hz
  • MADE IN JAPAN
  • 国内専用機種

ミシンの性能

「直線はまっすぐよりも美しく」「模様縫いは薄物から厚物まで布を選ばず安定した形状を保ち続ける」といったコンセプトの元、それらを可能にするBOX送り機構が採用されているのだそうです。

BOX送り機構とは、従来の楕円状のような送りとは異なり、縫いの核となる釜、天秤、針棒、送りのバランスを見直し、送り歯を水平に保ちながら布を送ることで、縫い縮みや布ずれを防ぐ効果を持ちます。

形自体が比較的コンパクトで使いやすいですが、工業用ミシンの技術が採用されており、段部などの送り詰まりを縫っている最中に補正することができるため、実際に使い心地が非常に良いと感じます。

送り力が優れており、とくに厚手のデニムなどでも段部を楽に乗り越えることができ、「折り伏せ縫いの3つ折り」と呼ばれる技法も難なくできます。

ミシンを使用していると、つい糸通しの際にイライラしてしまうことがよくありますが、このミシン

では、自動針糸通し機能が備わっているため、レバー操作だけで素早く、簡単に針糸通しを行うことができます。

さらに独自のセンサー方式を採用しており、生地や段部の影響による送り詰まりを抑えたボタン穴がかりを実現し、形状やピッチ、種類などの細部にまでこだわりがあるため、こんなにも綺麗な仕上がりになるのだと改めて納得できました。

ミシン技術の習得先

私は、母や祖母からミシンの技術を教わりました。

ミシンを始めて使った小学校の家庭科の授業では正直なところあまり楽しいと感じられず、家にミシンはあるけれどすぐには使ってみようと思いませんでした。

しかし、母や祖母がミシンをよく使用しており、得意であったため、少しずつ見よう見まねで縫い方を教わるようになり、とくに幼稚園入学頃に娘や息子のものを作るようになりました。

祖母が香川県の高松市に一人暮らしをしていた頃には、電動ではなく、足で踏みながら動かす「足踏式ミシン」を使用して、私たち孫やひ孫の浴衣、巾着袋などいろいろなものを縫ってくれていました。

祖母が心を込めて塗ってくれた浴衣を着て、巾着袋を持って嬉しそうに地元の夏祭りに出かける娘や息子の姿をみて、毎年私まで嬉しい気持ちになっていました。

当時愛用していた足踏式ミシンは、引っ越しに伴い、さらに私たち孫やひ孫も大きくなってしまったため泣く泣く手放したのだそうです。

足踏式ミシンを巧妙に使いこなす祖母の姿は、今でも深く印象に残っています。

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ジューキミシンをとおして語り継がれる技術と蘇る思い出

母は、幼い頃に使っていた日用品雑貨から、学校や習い事で使う衣装などまで、様々なものを作ってくれました。

父のために、スーツや私服のズボンの裾上げなどにも挑戦したことがあるのだそうです。

たくさんあるため、すべてを思い起こすことは難しかったのですが、とくに思い出深いものをいくつか紹介したいと思います。

クラシックバレエの衣装

私は4歳の頃からクラシックバレエを習っており、とくに年齢が上がるにつれて、発表会やコンサートなどで着るための衣装を直さなければならない機会が多くありました。

細かなスパンコールやパールなどの装飾や、身体にフィットするようにホックを留めるためのループなど、母がミシンの前に座り、一つずつ一つずつ塗ってくれていた姿をはっきりと覚えています。

仕上がりが本当に綺麗で、母は「ミシンの性能が良いからよ~」と謙遜していましたが、クラシックバレエの先生にも褒められるほどでした。

母が心を込めて作ってくれた衣装を着て舞台に立つたびに嬉しい気持ちになったことを思い出しました。

幼少期のグッズ

母は、幼稚園で毎日使うスモックや、巾着、お弁当の風呂敷、音楽の授業中に使用するハーモニカの入れ物、上靴を入れるための袋、体操着の袋、ゼッケン…などのものには何でも、私の名前のアップリケやお名前シートを塗ってくれていました。

どうしてなのか、詳しく母に話を聞いてみたところ、「幼稚園はものがなくなったり、お友達のもの入れ替わってしまったり、トラブルが多いから何にでも名前をつけていたの。」と言っていました。

また、「幼稚園の先生が私のアップリケをみて、かわいいねって言ってくれたー!!ってよく喜んで幼稚園から帰ってきていたのよ。」と教えてくれました。

ピアノのコンクールやコンサートのためのドレス

私は幼少期、身長が低く、せっかくドレスを買ってくれても身長が足りなくてスカートの裾を擦ってしまうことがよくありました。

そこで母は、肩の布を縫い縮めて丈を直してくれていました。

「縫い縮めていることがわからないように、毎回そのドレスの色に合った糸を探すのが大変だったわ。絶対に布の端と端を折り返して縫って、頑丈にしていたのよ。」

とこだわりを教えてくれて、母の細かな配慮や愛情を感じられて嬉しい気持ちになりました。

ぬいぐるみの衣装

私の母は、幼い頃からぬいぐるみや人形の服や帽子、バッグなどを自分で作っていました。

娘や息子が生まれたときにもたくさん作ってくれたのですが、中でもファミリアのクマのぬいぐるみに着せるために娘の名前入りのかわいらしい着ぐるみを縫い、プレゼントしてくれたことはとくに印象に残っています。

娘もよほど気に入っているのか、自宅のピアノの上に今でも置いています。

私ももっと作ってあげれば良かったと思っているので、娘や息子に子供が生まれたときには私の母が作ってくれたように、私も衣装を作ってあげたいです。

ミシンの現在

子供たちが成長し昔ほどは手作りのものが必要なくなったため、ミシンを使う機会が減ってしまいましたが、今でも時々洋服のお直しのためにたまにミシンを使う日があります。

今回、インタビューをされて久しぶりにミシンを使いたくなり、新型コロナウイルス対策として、「自分の顔にぴったりとフィットする布マスクに挑戦したい!!」という気持ちになりました。

最後に

今回、母にミシンについてのインタビューをしていく中で、なつかしい幼少期のエピソード話を聞けたり、母ならではのこだわりが聞けたりと、普段なかなか話さない話や知らなかったことを知ることができて良い機会だったと感じました。

思い返すと、私の母も小学校や中学校時代に来ていた体操服のゼッケン、巾着袋、習い事の発表会の衣装など、本当にたくさんの時間と手間をかけて頑張って作ってくれました。

今回のミシンに関するインタビューを通して、改めて母の愛情を感じることができ、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

母が私にしてくれていたように、私も将来自分に子供が生まれたら、積極的にミシンを活用して子供のためにいろいろなものを作ったり、お直しをしたりと、たくさんの愛情を注いでいきたいと思いました。

また、数ヶ月前には世界中で影響を及ぼしている新型コロナウイルスにより、マスクの品不足が問題となっていました。

現在は少し前よりは落ち着きましたが、自分もできることから貢献していきたいと考えたため、次に実家に帰った時には、せっかくなのでミシンを使って母と一緒にお手製の手作り布マスクを作ってみようと思います。

ミシンを使う若い人は年々減少していますが、やはり手作りのものは愛着がわきますし、なんだか温かい気持ちになれるので、今回の課題を通して少しでもミシンを使って何かを手作りする人が増えてくれるといいなと感じました。

ジューキ「エクシードHZL-F300JP」をとおして語り継がれる技術と蘇る思い出

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