手芸ガチャ ミシンコレクション 全6種セット
10月30日に同志社大学の教え子が手芸ガチャ(手芸ミニチュアマスコット)の写真を送ってきてくれました。
「良さげなの見つけました」と。
そのガチャがどこにあるかと尋ねると「京都駅前のイオンモールの手芸センター ドリーム」とのこと。
これは次の月曜日に龍谷大学の帰りに寄るしかないと決意したものの、その日から気になって仕方ありません。1個400円のガチャガチャだと全6種を集めるのは難儀だなぁと思い、翌日にYahoo!ショッピングで探しました。
すると、あるもんですね、可愛いミシンのミニチュア6点コンプ。
アミュームショップで注文し、今朝到着しました。 6台のミシンにはそれぞれ解説書が付いています。それをもとに以下では全6種の機種を徹底解説します。
ミシンコレクション 全6種セット 徹底解説
「THE手芸 ミニチュアマスコット 4th season ミシンコレクション 全6種セット」は6種から構成されています。
- Brother COMPAL900 ブラザー コンパル900
- JUKI 職業用本縫いミシン シュプール ジューキ SPUR
- JUKI HZL-EX7 ジューキ
- ベビーロック 糸取物語 Wave Jet BL69WJ
- ベビーロック 初代モデル EF-205
- SINGER New Family Model シンガー ニュー・ファミリー・モデル
これら6種を以下に徹底解説します。
Brother COMPAL900
これは、ブラザー社の家庭用ミシンです。
ミニチュアはワイドテーブル未装着時のもので、テーブルを付けると縫床は50%ほど伸びます。
付録解説書には次のように説明されています。
基準を超える縫製品質、充実機能の家庭用ミシンです。ワンタッチで模様が選択できる、ダイレクト選択。広いソーイングスペースは、大きな作品の取り回しもスムーズです。生地・用途・デザインに合わせて選べる多彩な40ステッチで、貴方の思い描いた作品作りを応援します。(付録解説書より)
ブラザー工業株式会社の公式サイトでは今でも掲載されている比較的新しい機種です。
コンパル900は、型番がCPF3001、サイズ(高さ×幅×奥行き)が30×48×24.9cm(ワイドテーブル未装着時)、質量が9.5kg(ワイドテーブル未装着時)です。
JUKI 職業用本縫いミシン SPUR シュプール
この機種は職業用ミシンです。
JUKIの職業用ミシンはSLシリーズとTLシリーズに大別され、シュプールは後者のことです。
このTLシリーズはベーシックな「TL-30」から、サブテンションやスピードコントロールつまみの付いた専門色の濃い「TL-2200QVP Mini」まで4種あります。
右上に付される「SPUR」の文字色から判断して、このミニチュアは「TL-30」か「TL-30DX」でしょう。
付録解説書には次のように説明されています。
縫い品質にこだわった直線専用の本格派ミシン。多様な素材に、優美で安定した縫い品質が実感できます。工業用ミシンの機構を採用し、快適で優れた操作性を実現しています。プロはもちろんご家庭でも楽しめる頼れるミシンです。(付録解説書より)
JUKIの職業用ミシンは次の同社ページもご参照ください。
JUKI HZL-EX7
引き続きJUKIのミシンです。
この機種は同社では珍しい家庭用ミシンの最新作です。
付録解説書には次のように説明されています。
やりたかったことができる喜びと、ワンランク上の仕上がりが、いままでにない至福の時間を作りあげる。 高い質感、信頼性、ぬい心地。
すべてが新しい JUKI HZL-EX7 で、あなたの作品は芸術になる。(付録解説書より)
JUKI HZL-EX7 は次の同社ページもご参照ください。
ベビーロック 糸取物語 Wave Jet BL69WJ
次にベビーロック・ミシンを2台紹介します。
同社はロック・ミシンを中心に販売する会社です。
まずは「糸取物語Wave Jet BL69WJ」。糸取物語の特徴は何といってもジェットエア搭載。空気圧で糸通しを行なうのでかなり楽ちん。
付録解説書には次のように説明されています。
ベビーロックの現行主力モデル。新開発の自動エア糸通しや自動糸調子で、縫う前の面倒な準備が簡単に。さらに飾り縫い機能も充実。国内シェアNo.1のロックミシンとして、初心者からプロまで、多くの皆さまに愛用されています。(付録解説書より)
これはオーバーロック・ミシン。
糸取物語 Wave Jet BL69WJ は次の同社ページもご参照ください。
ベビーロック 初代モデル EF-205
次いで、なんとも重厚そうなベビーロック初代モデルEF-205。
付録解説書には次のように説明されています。
1968年発売の世界初の家庭用小型ロックミシンは、まるで赤ちゃんのように小さく見えたことから「ベビーロック(baby lock)」と名付けられました。発売当初はテーラーを中心に普及、手縫いだった縁かがりはロックミシンで行われるようになりました。(付録解説書より)
ベビーロック社の名前は今回ほとんど初めて聞いたので、???だったのですが、戦後の1965年に創業したとのことで納得。
戦前期のミシンというと圧倒的にアメリカが優勢だったのですが、戦後に衰退しはじめて、取って代わったのが日本のミシン・メーカーだったという流れですね。
その一翼をベビーロックも担ってきた訳です。
SINGER New Family Model
そして、最後にシンガー・ミシン。
シンガー社の19世紀後半のグローバルな展開に魅了されて1冊を本まで書いてしまったのが懐かしいです(自著の紹介を是非ご覧ください)。
見たままの手廻式ミシン。
本物には木製カバーが付けられていて持ち運び可能(ポータブル)。
1950年代にアメリカで産声を挙げたミシン製造業はもともと工業用環縫ミシンから始まったのでした。直後から工業用本縫ミシンも開発されていきます。
1960年代に入ってアメリカのミシン製造業界は熾烈な競争関係に入りました。もっとも激しかったのは1970年代でしょう。
この機種はシンガー社が初めて家庭用ミシンとして販売した記念すべきミシンです。その後、世界中の家でシンガー社のミシンが愛用されたことは授業で繰り返し説明しているとおりです(笑)。
付録解説書には次のように説明されています。
幾多の改良を重ねて、1865年にニューファミリー型ミシンが生産され、1890年頃までには400万台以上がデザインを変えて世界中で販売されました。尚、ボビンケースは長舟型シャトルと呼ばれ針の下側を左右に往復して、ハンドル1回転で3針縫える仕組みです。(付録解説書より)
シンガー社製ミシンを日本国内で取り扱うのは株式会社ハッピージャパン。
ぜひご覧ください。
おわりに
教え子に教えてもらったミシンのミニチュア・ガチャ。
これは手芸ガチャのシリーズの一環というのを知りました。
ショッピングの傍らでミシンを研究している点を思い出して、学生が写真を送ってくれたわけですが、とても嬉しかったです。
教師冥利に尽きます。同志社大学の学生に謝謝♪
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