ストローベル 58-1-K:大型掬い縫環縫ミシン
これは、ストローベル社の大型掬い縫環縫ミシンです。型番は「58-1-K」。
既製服用とされます。
本機の特徴は、作業台の設計にあります。
衿の八刺し(芯地縫い)作業で、縫いながら自然に丸みをつけ、胸元に豊かな美しい返しを作ります。上衿・下衿ともに同一方向に刺せます。
針の掬う深さは1/100ミリの精度まで調整できます。アームが長いためオーバーコートなどの嵩張る大物の縫製も簡単に操作できます。
自動プランジャー(突上装置)が2段になっているため、掬い縫いと芯刺し縫いの両方ができます。突上装置は変換可能で、縫目の上をかがるときも安全かつ正確に縢縫ができます。
インチあたり縫目の長さは5~8ミリで、速力は3600です。
ストローベル 58-1-K(大型掬い縫い環縫ミシン)が使われるスーツの事例は下のとおりです。
- 58-2P, 58-4, 44-2-N
- 同上
- 58-1-K, 58-4, 44-2-N
- 同上
- 58-1L, 58-4, 44-2-N, 45-24, 16-2, 17-3
- 16-2, 17-3, 44-2-N
- 25
- 130-KR
- 24-2, 24-3
- 58-4, 58-1-K, 44-2-N, 16-2, 17-3
- 45-24, 44-2-N, 16-2, 17-3, 17-23
- 16-12, 16-2
- 30
- 25, 44-2-N
- 16-26, 25
ストローベル社製ミシン58-2p、58-4、44-2-Nで作る縫見本は下のとおりです。
出典 蓮田重義編『工業用ミシン綜合カタログ』工業ミシン新報社、1958年
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