2018年12月に当サイト「ミシンの世紀」を開設し、今月で2周年を迎えました。
今年に頂いたメッセージからは、コロナ禍ゆえに、自宅のミシンを使ってマスクを作る楽しみを見出された方々が多く、ミシンの人気が再興すれば良いと思いました。
それでは、今年の1年間に多く読まれた記事トップテンを以下に紹介いたします。
ミシンの世紀へのアクセスの全体傾向
2020年のアクセスの全体的な傾向は次のとおりです。
ユーザーの属性
- 18-24…1587ユーザー
- 25-34…3784ユーザー
- 35-44…3812ユーザー
- 45-54…2258ユーザー
- 55-64…1452ユーザー
- 65+…1294ユーザー
25歳から44歳までのユーザーで50%以上を占めます。なお、男女比では女性が55%、男性が45%でした。
記事の滞在時間
ページセッションは平均3.26ページですので、1度来訪されると3ページほどを読んで頂けたと思います。
また、直帰率は54歳までの方でほぼ3%に留まりますから(それ以上の年齢は離脱率が高かった)、やはり、よく読んで頂けたと思います。
訪問者の新旧
新規訪問者は90%で、リピーターは10%でした。
リピーターの方のページセッションは約5ページ、新規訪問者で3ページでした。
訪問者の地域
- Japan…37322ユーザー
- United States…337ユーザー
- China…192ユーザー
- Vietnam…77ユーザー
- Germany…72ユーザー
- South Korea…59ユーザー
- Taiwan…51ユーザー
- Australia…45ユーザー
- Netherlands…43ユーザー
- Canada…40ユーザー
夏以降、アメリカ合衆国(United States)からのアクセスが増えたのが印象的でした。
アクセス元
- 検索エンジンから…33,058ユーザー
- 他のウェブサイトから…3,169ユーザー
- お気に入りから…2,444ユーザー
- ソーシャルネットワークから…673ユーザー
ソーシャルネットワーク(SNS)別
4点目のソーシャルネットワーク(SNS)からのアクセスは次のような順位です。
- Twitter…410
- Pinterest…328
- Facebook…140
- WordPress…24
- Ameba…14
- Instagram…3
- Hatena Bookmark…1
検索用語
そして、いよいよ検索用語について。
検索エンジンで検索され、ミシンの世紀に訪問された方々の検索用語トップテンは次のとおりです。
- 落としミシン
- 服ができるまで
- ミシンの世紀
- 洋裁学校
- pfaff ミシン
- 伊東衣服研究所
- 手術台の上のミシン
- sn773
- ミシンと蝙蝠傘
- 服ができるまでの工程
ミシンの種類や機種名、昔の洋裁学校、服を作るまでの工程、そして、ロートレアモンの詩やマン・レイの写真におけるミシンに関する検索用語が多かったです。
それに対応して、記事のトップテンは次のとおりになります。
2020年のミシン記事トップテン
服ができるまでの工程:ミシンで衣服を作るまでの概説/3063回表示
この記事は、繊維の栽培・製造から布地の裁断・縫製まで、繊維から衣服までの主な工程を述べたものです。
大学の授業で参照ページとして指定したことから、アクセスが多くなりました。
また、授業指定を外してからでも、とくに11月からアクセスが増えてきたのも特徴です。
解剖台上のミシンと傘の偶然の出会いは美しいのか/3040回表示
ロートレアモンの詩とマン・レイの写真について、それらの妥当性をミシンの歴史から考えたエッセイです。
1世紀前のシュルレアリスムは既に全然シュールではないという歴史を感じます。
暇つぶしのミシン:シンガー SN773/2362回表示
「暇つぶしのミシン」と題した、シンガー社の「SN773」の思い出を学生アンケートから紹介しています。
数年前に担当した経済史の授業で募ったアンケートです。
上述の検索用語に「sn773」がトップテンに入っていましたから、その関係で多く読まれたかと思います。
日本のミシン・メーカー一覧:社名と業態/1958年(1979回表示)
1958年時点の日本のミシン・メーカー一覧です。
企業別に社名と業態をリストにしました。日本のミシンメーカー、部品メーカー、関連品メーカーが並びます。
伊東衣服研究所の創立と現在:時期別の広告つき/1574回表示
伊東茂平の創立した伊東衣服研究所の歴史や現在を簡単にまとめたものです。
かつて同研究所に通学された方々から、この記事を読んで懐かしい点をフィードバックしていただきました。
調べて書いてみるものですね。
シンガー社:臨機応変な史上最大のミシンメーカー/1467回表示
このサイトを作るコアとなった記事です。
長年にわたりシンガー社の歴史やアパレル産業への影響を調べてきた私にとって、この記事がトップテンに入るのは嬉しい限りです。
もっと多くの方々にシンガー社を知ってもらいたいと思います。
パフ社:ドイツ最強の工業用ミシンメーカー/1434回表示
今年になってから多く読まれた記事です。
ドイツのミシンメーカーであるパフ社の歴史を詳しくまとめています。
今でも人気のあるミシンメーカーで、昔の鉄イメージの工業用ミシンだけでなく、ハンドメイドを意識した家庭用ミシンも販売しています。
洋裁学校:1970年代まで流行した裁縫教育組織
伊東衣服研究所のような洋裁学校が日本全体でどんな趨勢にあったかをまとめたものです。
1990年代は日本中の駅前にパソコン教室があったように、1960年代頃には街中に洋裁教室や洋裁学校がとても多く開かれていました。乱立といってもよいほどです。
落としミシン(おとしみしん)/983回表示
今年も後半になって、この記事が多く読まれるようになりました。
落としミシンとは縫目が目立たないようなミシン縫製の方法です。英語で「concealed seam」(コンシールド・シーム)といいます。
婦人服・子供服原型と標準寸法:ドレメ式・文化式・田中式/981回表示
昔の洋裁雑誌から婦人服・子供服原型と標準寸法を紹介した記事です。
特徴は、婦人服・子供服の原型と標準寸法について、ドレメ式・文化式・田中式の3種を同一紙面で比較した点にあります。
ほとんどの洋裁雑誌は洋裁学校との連携にもとづいていて、派閥色の強いものでしたので、その点で珍しい記事です。
2021年のミシン記事の抱負
ほとんどネタが尽きてしまっていますが、この記事を書いている本日、サイト経由でミシン針メーカーの方から連絡をいただき、カタログに載っている昔の広告記事が珍しいと指摘されました。
また、上述したような伊東衣服研究所の卒業生からも懐かしいとの連絡をいただきました。
このようなメッセージを頂いてきたことをふまえ、2021年のミシンの世紀は、やはり昔のミシンを思い出すような記事を少しずつ増やしていきたいと思います。
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